FPS7,000時間やってるわかるです。今回は皆さんお悩みのゲーミングマウスパッドの選び方を「FPSゲーマー視点」で解説します。最後まで目を通してもらえれば大体選び方はわかるようになると思います。
ちなみに僕が使っているマウスパッドはArtisan零SOFTです。
それでは見ていきましょう。目次から飛べるので気になるところからチェックしてください!
素材|ソフト・ハード
ゲーミングマウスパッドには「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」があります。FPSをプレイするのであればソフトタイプがおすすめです。
- ソフトタイプ(布製)
- ハードタイプ(ガラス・プラスチックなど)
ハードタイプは滑りの速さに重点が置かれ過ぎていて、止めにくいものが多いです。FPSでは滑りの速さだけではなく、狙ったところに正確にエイムを合わせる「マウス操作の精度」も大切です。
そのため、滑りに偏り過ぎているハード系のマウスパッドはあまりおすすめできません。しかし、中にはハードタイプの滑走が好きという人もいるので、気になった人は一度試してみてもいいかもしれませんね。
サイズ|大きめを選ぶ
ゲーミングマウスパッドを選ぶ時はサイズの大きいものを選びましょう。サイズで言うと
- 横45cm以上
- 縦40cm以上
- 厚さ3mm以上
このくらいあると安心です。
FPSをする人は今後マウスの感度を下げる可能性が大いにあります。そんな時にマウスパッドが小さいと自分に合った感度にすることが出来なくなってしまいます。
また、FPSゲーマーの中には腕を机の上に乗せてエイムの安定化を図る人も少なくありません。マウスパッドが小さいと腕を上下に動かしたときに縁が擦れやすくなってしまいます。
この2点の理由からマウスパッドを選ぶ時は大きいサイズのものを選ぶことをおすすめします。
滑りの速さ
マウスパッドは滑りの速さが使用感に大きな影響を与えます。マウスパッドは大きく分けて3種類のタイプに分けられます。
- スピードタイプ(滑り重視)
- バランスタイプ(中間)
- コントロールタイプ(止め重視)
ここで大切なのは「どのタイプが優秀か」ではなく「どのタイプが自分に合っているか」です。マウスパッドの滑りに優劣はなく、完全に個人の好みです。
スピードタイプ
スピードタイプは「滑りやすさ」を重視したマウスパッドです。滑りが速いので動かし始めから大きな滑走まで少ない抵抗感マウスを操作することが出来ます。
そのため、細かい動作が得意、マウス操作に自信がある人におすすめです。また、スムーズなエイムを得意とするので、トラッキング主体のゲームと相性が良いとされています。
しかし、手の動きが直接反映されるので細かい動作が苦手な人にはあまりおすすめできません
バランスタイプ
バランスタイプは滑りと止めのどちらもこなせるマウスパッドです。中程度の滑りなので動かし始めも割とスムーズで止める時も少し抵抗感があるため止めやすいものが多いです。
初心者の方や、こだわりが無いけど扱いやすいマウスパッドを探している人はこの「バランスタイプ」を選ぶと失敗しづらいです。
また、苦手な動作があまりないのでいろいろなゲームで使いやすいのもバランスタイプの特徴です。
しかし、自分の好みが「滑り」もしくは「止め」のどちらかに偏っている人には物足りない操作感になってしまいます。
そのため、良くも悪くも無難なマウスパッドと言えるでしょう。
コントロールタイプ
コントロールタイプは「止め」を重視したマウスパッドです。コントロールタイプはマウスを動かした時に摩擦を感じやすく簡単にマウスの動きを止めることが出来ます。
マウス操作に自信が無かったり、手の力だけじゃなくマウスパッドの力も借りてマウスを操作したいという人におすすめです。摩擦が強いものが多いので、ピタッとエイムを止めるゲーム(VALORANT)などと相性が良いとされています。
しかし、コントロールタイプは滑りが遅いので、高速で敵が動くゲームやそこまで精度が必要ないゲームと相性が良くないです。
クッション性
表面の滑りの速さはマウスパッドを選ぶ上で非常に重要ですが、その次に重要なのがマウスパッドのクッション性だと考えています。
マウスパッドのクッション性が違うと、「沈み込み」による滑りが変化します。マウスパッドが沈み込むとマウスソールの摩擦が増えます。それによってマウスの操作性も変化するのです。
そのため、マウスパッドを選ぶ時はクッション性も考慮しましょう。それではそれぞれの特徴を見ていきます。
硬い(MID)
マウスパッドの表面を指で押してもほとんど沈み込まないのが「硬め」のマウスパッドです。
硬いマウスパッドはマウスパッドの沈み込みによる変化が少ないので、安定したマウス操作が可能です。力を入れても滑りの変化が少ないのが特徴です。
また、同じ表面素材でも余計な摩擦が発生しにくいため、滑りが速くなりやすいです。その反面「沈み込みによる止め」が出来ないので、手の動作に大きく影響を受けます。
少し柔らかい(SOFT)
マウスパッドを指で押すとわずかに沈み込むけど、ふにゃふにゃではないのがこのタイプです。「SOFT」タイプなんて言われることもあります。
多くのマウスパッドがこの少し柔らかいタイプになります。
少し柔らかいマウスパッドは程々にマウスパッドが沈み込むため、マウスに力を加えると少しだけ摩擦が強くなります。
その摩擦でマウスの止めをアシストしてくれます。また、沈み込みもそこまで強くないので多くの人が扱いやすいと感じるのではないでしょうか。
柔らかい(XSOFT)
マウスパッドを指で押すと簡単に沈み込み、マウス操作時も強い抵抗感を感じることが出来るタイプです。
マウスに力を加えると簡単にマウスパッドが沈み込むので、マウスの「止め」動作をアシストしてくれます。
そのため、手が震えたりどうしても余計な力が入ってしまう人におすすめです。マウスパッドが上手く手動きを制御してくれるでしょう。
しかし、力の入れ具合によってマウスパッドの滑りが変化しやすいので、常に滑りの変化なく、スムーズな滑走を求めている人にはおすすめできません。
また、柔らかめのマウスパッドはマウスソールの影響を受けやすく、大型のソールよりも小型ソールの方が抵抗感を感じやすいです。
表面の質感
表面の質感(ざらつき)はマウスパッドに腕を乗せる人は特に気をつけた方がいいポイントです。マウスパッドの表面がざらついていると腕が擦れて気になるという人を少なからず見かけます。
そのため、肌が弱かったり、ざらつきが気になりやすい人は出来るだけ滑らかな表面のマウスパッドを選びましょう。
アームカバーとの相性
最近になって腕の滑りを良くする「アームカバー」を使用する人が増えてきました。
せっかくアームカバーで外部の影響を少なくしているのに、そもそもマウスパッドの上で滑らないのでは本末転倒です。
そのためアームカバーとの相性もマウスパッド選びの基準として紹介させていただきます。
マウスパッドとアームカバーとの相性は表面の質感で決まることが多いです。
表面にざらつきがあるマウスパッドはアームカバーとの相性が悪く、表面が滑らかなものはアームカバーとの相性が良い傾向にあります。
裏面の滑り止め
裏面の滑り止めの性能はマウス操作時のエイムのブレに影響します。
滑り止めの性能が弱いと手を大きく動かしたときにマウスパッドがずれてしまい、狙ったところとは違う場所にエイムをしてしまう原因になります。
エイムがぶれる程マウスパッドが動くのは論外ですが、ゲーム中に少しずつマウスパッドが動くのも何気にストレスに感じてしまいます。
その結果マウスパッドのずれを気にした腕の動きになってしまい、本来のパフォーマンスを発揮できなくなる可能性があります。
そのため、マウスパッドの滑り止めは強いものを選びましょう。Poronという素材が滑り止め性能が高いのでおすすめです。
滑り止めの性能もスペック表を見ただけではわかりにくいので、レビュー記事や動画を見て確認しましょう。
エッジのステッチ加工
エッジが切りっぱなしか、ステッチ加工が施されているかで、マウスパッドの耐久性が変わります。ステッチ加工が無いマウスパッドは縁がほつれてきたり毛玉が出来たりします。
長期間同じマウスパッドを使い続ける人は気をつけた方がいいかもしれません。
レビューを参考にする
ある程度自分の欲しいマウスパッドが決まってきたら、レビュー、レビュー記事や動画などを見て自分の好みのマウスパッドかどうか確認しましょう。
マウスパッドの紹介ページではよく「滑って止まる」みたいなことが書かれていますが、「滑って止まる」の感覚は人によって大きく異なるのであまり参考にしない方がいいです。
ここで参考になるのがレビューです。レビューであれば購入した人の感想を直接聞くことが出来ます。特に大切なのが
- 滑りのタイプ
- 滑りの比較
この2つを書いてくれているレビューが合ったら是非参考にしてください。
この2つを見ることでそのマウスパッドの滑りの速さを大体把握することが出来ます。特に「このマウスパッドより滑るけどこのマウスパッドより滑らない」みたいな意見は結構参考になります。
もちろんレビューはあくまでも個人的な意見に過ぎませんが、とても参考になるので是非気にしてみて下さい。
好きなプロ選手、プレイヤーの真似をする
もし自分の好きな選手やプレイヤーがいて、同じデバイスを使いたいという人はそれでも全然問題ありません。同じ選手と一緒のデバイスを使っているという気分の良さはFPSを楽しむ上では欠かせません。
もしそのマウスパッドが自分に合ってなかったとしても、その滑りがどう自分に合っていないか知ることが出来れば次のマウスパッド選びに活かせるはずです。
その時はまたこの記事を見て、次のマウスパッド選びの参考にしてください。
僕がおすすめのマウスパッドはこちら
最後に僕がおすすめしているマウスパッドを軽く紹介します。僕はバランスもしくはコントロールタイプをよく使うのでこの2タイプからおすすめします。
もしもっといい商品があれば今後追記していきます。
Artisan 零 SOFT
Artisan零SOFTは僕がバランスタイプ中でも1,2を争うくらいおすすめのマウスパッドです。滑走速度は中程度でとても扱いやすいです。
ざらざらとした少し硬めの表面素材をしているので、バランスタイプの中でも操作感が軽いという特徴があります。
また、中間層が「SOFT」という少し柔らかめの素材を使用しているので、沈み込みによる止めも期待できます。
月並みな言葉ですが、まさに「滑って止まる」マウスパッドと言えるでしょう。ただし、表面性能の高さと引き換えにアームカバーとの相性はとても悪いのでその点に注意してください。
ZOWIE G-SR-SE Bi
G-SR-SEは非常に癖の少ないバランス系マウスパッドです。
表面はとても滑らかで肌触りが良いです。滑りの速さは中程度で滑りも止めもそつなくこなす優等生といった印象です。
そのため、幅広い感度、プレイスタイルに対応できるマウスパッドとなっています。プロ選手の使用率も高い人気のマウスパッドとなっています。
VAXEE PA
VAXEE PAは先程のG-SR-SEと非常に似た操作性のマウスパッドです。かなり似たマウスパッドですが、こちらの方がわずかに滑走速度が遅いと感じました。
もしバランスタイプのマウスパッドの中でも止め性能が少し高いものを探している人はVAXEE PAがちょうどいいかもしれません。
AIM1 陽炎
AIM1陽炎はコントロール系のマウスパッドで少し遅めの滑走速度です。遅すぎるわけではないので、初めてコントロール系のマウスパッドを試す人におすすめです。
また、縦が500mmとかなり大きめなので、ローセンシで腕をしっかり机に乗せる人でも「マウスパッドが足りない」という心配が少ないのも嬉しいポイントです。
AIM1陽炎の最大の魅力がコスパの高さです。AIM1陽炎は500mm×500mmという最近流行りのスクエアサイズに対応しているにもかかわらず、執筆時点で価格が3,980円となっています。
いろいろマウスパッドを触っている人からするとかなりコスパが良いと思います。
もしコントロール系のマウスパッドでコスパに優れているものを探している人は是非候補に入れてみて下さい。