今回は「Artisan 零 SOFT」のレビューをします。
- 製品仕様
- 滑りの特性
- 使ってみた感想
- MID・SOFTとの違い
- 良いところ・気になるところ
Artisanのマウスパッド買う時に、「MID・SOFT・XSOFTのどれがいいか分からない」という人も多いと思います。
今回はSOFTと比べてMID・XSOFTの使用感がどう違うのか詳しく解説します。
製品仕様

サイズ | 490mm×420mm×4mm |
滑りタイプ | バランス |
速さ | 6/10 |
止め | 6/10 |
エッジ | ステッチ加工あり |
滑り止め | 防滑ソール |
カラー展開 | 黒・橙 |
サイズ展開 | S/M/L/XL/XXL |
硬さ | MID/SOFT/XSOFT |
エッジのステッチ加工

Artisan 零 SOFTはステッチ加工が施されています。
マウスパッド表面よりも低くなっているので、マウスを操作した時に「ガタン」と引っ掛かることがありません。
腕を上下に動かしてもステッチ加工が気にならず、操作に支障をきたすこともありませんでした。
最高の防滑ソール

Artisan零SOFTの滑り止め性能は非常に高いです。
全マウスパッドに同じ防滑ソールを使用してほしいと感じる程に素晴らしいです。
僕はローセンシで腕をぶんぶん振り回すのですが、どれだけ激しくマウスを振っても全く動きませんでした。
これまでゲーム中にマウスパッドがずれてストレスを感じていた人は是非とも体験して欲しいです。
湿気耐性
Artisan零SOFT湿気耐性に優れており、湿度による滑りの変化を感じづらいです。
安定したパフォーマンスが求められるFPSとの相性は良いでしょう。
アームカバーとの相性は悪い

アームカバー(CW-X)との相性は悪いです。
表面がざらざらしていることもあり、腕を動かしたときに強い引っ掛かりを感じました。
全く動かなくなるわけではありませんが、アームカバーの使用をおすすめできる操作感ではありません。
他のレビューでもアームカバーとの相性が良くないという意見が多くみられるので、アームカバーを使っている人は注意した方がいいでしょう。
センサーとの相性


Logicool G Pro X Superlight 2とRazer Deathadder V3 Proでセンサーの動作をチェックしました。
どちらも問題なく動作しています。
ゲーム中にもセンサー飛びが起きて、エイムがずれたことは一度もありませんでした。
滑りと止め

滑りの特徴
- 滑り出し:少し軽め
- 滑りの速さ:普通(バランスタイプ)
Artisan 零 SOFTは滑り出しが少し軽めです。
細かいエイムをする時に、もたつきや引っ掛かりを感じづらく、軽い力でエイムをすることが出来ます。
滑りの速さはバランスタイプらしい中程度の速さで、速くもなく遅くもないです。
大きく動かすと、常に表面のザラザラによる摩擦が発生します。
表面が硬い素材なので、滑りが遅いわけではありません。
僕の環境ではマウスを動かすとサーという滑走音が鳴るくらいには摩擦があります。
FPS初心者から上級者まで幅広い人におすすめできる滑りだと感じました。
止めの特徴
- 表面摩擦で止めをアシストしてくれる
- 沈み込みによる止めやすさもある
Artisan 零 SOFTは「表面摩擦」と「沈み込み」でマウスの止めをアシストしてくれます。
零は表面がザラザラとしているので、手に摩擦が伝わりやすく、マウスを止めやすいです。
また、「SOFT」はクッションが柔らかいので、沈み込みによる摩擦の変化でマウスを止めることもできます。
XSOFTのような極端な柔らかさではないので、トラッキングエイムの邪魔をしません。
Artisan 零 Softを使った感想

軽い操作感
Artisan零SOFTは布製マウスパッドによくある「もっさり感」が少ないです。
ザラザラしているけど滑りが軽めという不思議な操作感です。
滑り出しのもたつきが少なく、細かいエイムがしやすいと感じました。
苦手な動作が無い
Artisan 零 SOFTは「軽い初動」「バランスのいい滑り」「沈み込みによる止め」があるので、苦手な動作が無いと感じました。
Overwatchなどのフリック系のゲーム、VALORANTなどのトラッキング系のゲームのどちらでも使えます。
慣れるまで腕の擦れが気になる
Arisan零は表面がざらざらとしています。
G-SR SEのようなサラサラのマウスパッドを使っていた人は慣れるまで腕の擦れが気になるかもしれません。
また、製品仕様でもお話ししたようにアームカバーとの相性はお世辞にもいいとは言えません。
普段からアームカバーを使っている人は気をつけましょう。
MIDと比べると

MIDと比べると、SOFTはストッピング性能が上がり「ザ・バランスタイプ」といったマウスパッドになります。
MIDだと中間層の沈み込みがなく、バランスタイプの中でも少し速い滑走速度となっています。
コントロールタイプを頻繁に使う僕には、やや止めにくい操作感でした。
SOFTは「ほどよく滑って、ほどよく止まる」ので扱いやすかったです。
- 安定したトラッキング、バランスタイプの中でもスムーズな滑りを求めている人にはMID
- トラッキングもストッピングも両立したい人にはSOFTをおすすめします
XSOFTと比べると

XSOFTと比べるとストッピング性能が落ちます。
XSOFTは沈み込みが強くマウスを止めやすいです。
また、中間層の沈み込みが細かい震えをサポートしてくれるので、緊張による手の震えがある人もXSOFTがおすすめです。
その反面沈み込みが強すぎて、マウスソールを引きずる感覚が強く出るというデメリットもあります。
そのため、XSOFTはトラッキング系のゲームとはあまり相性が良くないです。
バランスの良さを求めるならSOFTの方がおすすめです。
- 癖の少ない、バランスタイプのマウスパッドを求める人はSOFT
- コントロールタイプが好きで、とにかく止め性能に特化させたい人はXSOFT
比較まとめ
特徴 | |
---|---|
MID | ・滑り重視 ・中間層が硬い ・スムーズなトラッキング |
SOFT | ・万能型 ・中間層は程よい柔らかさ ・どんなスタイルにも対応 |
XSOFT | ・止め重視 ・中間層は簡単に沈み込む程柔らかい ・止めが苦手な人におすすめ |
MID | ・滑り重視 ・中間層が硬い ・スムーズなトラッキングがしたい人におすすめ |
SOFT | ・万能型 ・中間層は程よい柔らかさ ・どんなスタイルにも対応 |
XSOFT | ・止め重視 ・中間層は簡単に沈み込む程柔らかい ・止めが苦手な人におすすめ |
Artisan 零 SOFTの良い所
- 軽い滑り出し
- 滑走速度が速すぎず、扱いやすい
- 表面のざらつき、中間層の沈み込みで止め性能も十分
- 防滑ソールのおかげでマウスパッドがずれない
- 滑走面のうねりが全くない
- 湿気耐性が強い
Artisan 零 SOFTは「軽い初動」「バランスのいい滑走速度」「ザラツキと沈み込みによる止め」の3つを体験できる優れたマウスパッドです。
また、防滑ソールや湿気耐性、フラットな表面と製品自体の品質も非常に高いです。
バランスタイプのマウスパッドを探している人には是非一度試して欲しいマウスパッドとなっています。
Artisan 零 SOFTの気になるところ
- 表面のざらつき
- アームカバーとの相性が悪い
Artisan零 SOFTは非常に完成度の高いマウスパッドですが、気になるところもいくつかあります。
表面にざらつきがあるので、腕の擦れが気になる人は気をつけましょう。
また、アームカバーとの相性も悪いです。
Artisan 零 SOFTまとめ
Artisan 零 SOFTはとても優秀なマウスパッドです。
高精度のステッチ加工、うねりの無い表面、強力な滑り止め性能と、ゲーミングマウスパッドに求められる機能を十分以上に備えています。
速すぎず遅すぎない滑りの速さに加えて、沈み込みで止まるのでFPSの様々なシーンで活躍してくれます。
これから真剣にFPSに取り組みたいと思っている人は是非一度試してください。

- 滑りと止めのバランスが良い
- 表面のざらつき、中間層の沈み込みで止めやすい
- 防滑ソールのおかげでマウスパッドがずれない
- 滑走面のうねりがない
- ステッチ加工の質が良い
- 値段が高い
- ざらざらとした表面なので好き嫌いが分かれる