FPS7,000時間やってるわかるです。
G PRO X SUPERLIGHT 2は昔から数多くのFPSプレイヤーに愛用されている「G PROシリーズ」の最新モデルになります。(執筆時点で)
ゲーミングマウスと調べれば真っ先に名前が上がるほどのマウスなのでこれから買おうか迷っている人も多いと思います。
そこでこの記事ではG PRO X SUPERLIGHT 2の性能や形状を細かくレビューします。また、前作のG PRO X SUPERLIGHTとの比較もします。
気になっている人は最後まで要チェックです!
G PRO X SUPERLIGHT 2のパッケージと内容物
内容物一覧
- LIGHTSPEEDワイヤレスレシーバー
- USB-A-USB-C充電ケーブル
- レシーバー延長アダプター
- グリップテープ
- PTFEフィート付レシーバーカバー
- 取扱説明書・保証書
内容物の中でもFPSゲーマーが注目するのは「グリップテープ」「PTFEフィート付レシーバーカバー」の二つだと思います。
グリップテープ
グリップテープが付属で付いているのは嬉しいポイントです。手汗、乾燥でマウスが滑ってしまうという人は一定数います。
そういった方はパッケージに同梱されているグリップテープを使えば悩みを解消できるかもしれません。
形もG PRO X SUPERLIGHT 2専用に切り取られているので簡単につけることが出来ます。
PTFEフィート付レシーバーカバー
G PRO X SUPERLIGHT 2の底面にはレシーバーカバーが付いていて、そのレシーバーカバーをPTFEのカバーと交換できます。
PTFEソール付きのカバーと交換するとマウスを滑らせた時の摩擦が増え、わずかにコントロール性能が高くなります。
少しでも面積の大きいソールを使いたい人は交換してみるといいかもしれません。僕は普段PTFEフィート付レシーバーカバーを使用してFPSをプレイしています。
G PRO X SUPERLIGHT 2の製品仕様
G PRO X SUPERLIGHT 2のスペック表はこちらから!
サイズ(全長×横幅×高さ) | 125mm×63.5mm×40.0mm |
重量 | 60g |
センサー | HERO2 |
最大ポーリングレート | 4000hz |
バッテリー(1000hz時) | 連続95時間 |
ボタン数 | 5 |
クリック | オプティカル×メカニカルのハイブリッド |
マウスソール | PTFE |
価格(2024/8時点) | 24,500円 |
サイズ(全長×横幅×高さ) | 125mm×63.5mm×40.0mm |
重量 | 60g |
センサー | HERO2 |
最大ポーリングレート | 4000hz |
バッテリー(1000hz時) | 連続95時間 |
ボタン数 | 5 |
クリック | オプティカル×メカニカルのハイブリッド |
マウスソール | PTFE |
価格(2024/8時点) | 24,500円 |
重量
重量は60gとやや軽めとなっています。最軽量とはいきませんが、それでも十分軽いマウスです。
マウスを振り回しても腕の疲労感を感じさせません。また、指先の細かい操作も直感的に行うことができます。
クリックの使用感
メインボタンはかなり硬め
G PRO X SUPERLIGHT2のクリックは硬いです。カチカチとした明瞭なクリック感が特徴的で、クリックしている感覚がはっきりと手に伝わってきます。
前作よりもクリックは硬くなっており、移行を考えている人は家電量販店などで実機を試してみることをおすすめします。
サイドボタン
サイドボタンは細長い形状をしており、マウスを握った時に指に干渉しにくくなっています。
押し心地は、押すまでの遊び(プリトラベル)が少しだけあり、クリックが作動した後の遊び(ポストトラベル)がプリトラベルよりも深くなっています。
そのため、カチっと音がした後もムニッと沈み込む感覚があります。
ホイール
マウスホイールはノッチ感の少ない回し心地です。高速で回しても「カラカラ」とした音はならず、静音性が高いホイールと言えるでしょう。
ホイールスイッチはやや軽めですが、誤爆するほどではないのでちょうどいい塩梅の使用感です。
ホイール全体で見ると非常に扱いやすいと感じました。
マウスソール
マウスソールはゼロ添加物PTFEソールとなっています。いわゆるPTFE100%ソールです。上下とセンサー周りの3か所に配置されています。
また、付属のPTFEソール付きレシーバーカバーを付けるとさらに摩擦を増やすことができます。これはお好みで使用しましょう。
ソールの滑りはやや速めなのですが、純正ソール特有の引っ掛かりをわずかに感じます。不快に感じる程ではありませんが、シビアに滑りを追及している人はサードパーティー製のマウスソールと交換することをおすすめします。
また、柔らかいマウスパッドを使用されている方は、引っ掛かりを強く感じるかもしれません。
G PRO X SUPERLIGHT 2の形状
どの角度から見ても平坦な作りとなっており、本当に癖が少ないです。マウスサイドのくびれ・逆ハの字の形状もほとんどありません。
そのため、どんな持ち方でもほどほどにフィットする無難な形状となっています。
逆ハの字って何?
逆ハの字とはマウス底面から上部に向かってサイドが広がっていく形状のこと。
カタカナの「ハ」を逆さにしたような形状からその名前がついています。
逆ハの字が強いと、指先の角度がしっかり固定される反面自由度が減ります。
持ち方との相性
G PRO X SUPERLIGHT 2はかぶせ、つかみ、つまみのどの持ち方でも対応できるので、幅広い人におすすめできます。この自由度の高さがG PRO X SUPERLIGHT2の魅力です。
かぶせ持ち | |
つかみ持ち | |
つまみ持ち |
ただし、ZOWIE ZAやEndgame Gear XM1のような癖のある形状が好みの方には物足りない形状かもしれません。
かぶせ持ち
かぶせ持ちとの相性は悪くありません。側面が平らになっており、指を伸ばして配置しても違和感がほとんどありません。ただし、左右非対称マウスと比べると持ち心地は劣る印象です。
手のひらのフィット感はありますが、小指付近のフィット感は少なめ。
つかみ持ち
つかみ持ちとの相性は良いです。サイドが平たくストンと落ちている形状なので、浅め・深めのどちらで持ってもマウスを自然にグリップできます。背の高さもほどよくあるので安定感があります。
ZOWIE ZAのように手のひらとがっつり接触するわけではなく、手のひらの下の方が接触します。この無難な当たり方もG PRO X SUPERLIGHT2が万人受けする理由の一つと言えるでしょう。
つまみ持ち
つまみ持ちとの相性は良いです。こちらもつかみ持ち同様に、サイドが平たくストンと落ちている形状なので、どこで持っても自然にグリップできます。
上下左右どの方向にマウスを動かしても指が窮屈に感じることがなく、動かしやすいと感じました。
ただし、全長・サイドの幅共に中型サイズなので、手の小さい人からするとつまみ持ちをすると少し大きく感じるかもしれません。
僕は手のサイズが17.5cmなのですが、つまみ持ちだと少し大きく感じます。
G HUBを使って細かく設定できる
G PRO X SUPERLIGHT 2は「G HUB」という専用のソフトウェアを使用することでボタン割り当てやポーリングレートの変更など細かい設定が出来ます。
FPSでプレイするなら「ポーリングレート」「DPI」の変更を忘れずにしましょう。
オンボードメモリをオフにしてから設定
G PRO X SUPERLIGHT 2をG HUBで細かく設定する時はオンボードメモリをオフにします。下の画像の青い所が光っている人はオンボードモードになっています。
青い所をクリックするとオンボードモードをオフにできます。
オンボードモードをオフにしてマウスの画像をクリックすると次の画面になります。
この画面に切り替わったら次の設定に移行します。
DPIの変更方法
DPIの変更はこちらの画面から変更が可能です。(さっきの画像と同じです)
- スロットでDPIの保存数を決める
- 最小・最大でDPIの範囲を設定
僕は基本的に「DPI800」しか使わないのでスロット数を1に設定しています。最小・最大DPIは特に変更しなくても大丈夫です。
もし設定以上のDPIを使いたいときは変更しましょう。
ポーリングレートの変更方法
先程の画面を下にスクロールすると「ワイヤレスレポートレート」という項目があります。そこが無線時のレポートレートの変更方法になります。
最近のアップデートで最大8000hzまで対応したのでお好きな数値に変更しましょう。
ポーリングレートを高くすると性能がアップ
ポーリングレートを高くするとその分マウスカーソルの動きが滑らかになったり、クリック遅延が減ったりとマウスの性能を高めることが出来ます。
しかし、ポーリングレートを上げるとその分バッテリーの消耗も早くなるので注意しましょう。性能だけを考えるのであれば4000hzもしくは8000hzがおすすめです。
G PRO X SUPERLIGHT 2を使った感想
それではG PRO X SUPERLIGHT 2を使った感想を正直に話していきます。
- 形状が大好き
- 前作同様快適な持ち心地
- 軽いけど軽すぎないから使いやすい
- クリックが硬い(前作の方が好き)
- 正直コスパは良くないかも
形状が大好き
僕は初代からずっとG PROを使い続けているくらいG PROの形状が好きです。このマウスの形状の良いと思うところは、
- 癖が少なく不快になる部分が無い
- 指を伸ばしてもクリック部分が薬指に干渉しない
- とにかく自由度が高い
この3点になります。
この中でも「自由度の高さ」が一番気に入っているポイントです。FPSゲーマーであればマウスの持ち方をいろいろ試す人も少なくありません。
G PRO X SUPERLIGHT 2であればどんな持ち方でも程々にフィットしてくれるので、いろんな持ち方を試すことが出来ます。
軽いけど軽すぎないから使いやすい
最近では40g台の超軽量マウスが増えてきています。そういったマウスが登場する中でG PRO X SUPERLIGHT 2は約60gとなっています。
この60gっていう数字が僕にとってちょうどいい重さでした。「軽め」のマウスのため、マウスを振った時に重さを感じにくく、軽すぎないから安定感が損なわれないと感じました。
慣れるまでクリックが硬いのが気になった
G PRO X SUPERLIGHT 2を使っていて唯一気になったのがクリック感です。前作と比べるとかなり硬くなっています。
慣れてしまった今では全く気にならなくなりましたが、移行したばかりの時はかなり戸惑いました。その代わりチャタリングが起きづらくなったのは素直に嬉しかったです。
G PRO X SUPERLIGHT 2の良い所
- 癖が少ない形状で相性が悪い持ち方がほとんどない
- 60gと軽量過ぎないから多くの人が違和感なく扱える
- ゲーミングマウスの中でもトップクラスのスペック
- ポーリングレート8000hzに対応し、クリック遅延が非常に少ない
- プロ選手の使用率が高く、実績と安心感がある
G PRO X SUPERLIGHT 2の気になるところ
- 特定の人にピッタリフィットする形状ではない
- クリックが硬い
- 価格が高い
前作のG PRO X SUPERLIGHTとの違い
・重量が63gから60gに軽量化
・センサーがHEROからHERO2に進化
・メカニカル(機械式)スイッチからオプティカル(光学式)×メカニカルのハイブリッドスイッチに変更
・4000hzの高ポーリングレートに対応
・マウスソールの形状がわずかに変化
内部構造が大きくアップデート
前作G PRO X SUPERLIGHTとG PRO X SUPERLIGHT2の形状は全く同じです。癖が少なく、多くの人が扱いやすい形状です。
ではどこが変わったのか。それは、クリックやセンサーといった内部構造です。
センサー性能が更に向上したのはもちろんのこと、光学式スイッチの採用、ポーリングレート4000hz対応といった性能面が大幅に進化しました。
G PRO X SUPERLIGH | G PRO X SUPERLIGHT2 | |
---|---|---|
サイズ(全長×横幅×高さ) | 125mm×63.5mm×40.0mm | 125mm×63.5mm×40.0mm |
重量 | 63g | 60g |
センサー | HERO | HERO2 |
最大ポーリングレート | 1000hz | 4000hz |
バッテリー(1000hz時) | 最大70時間 | 最大95時間 |
クリック | メカニカル | オプティカル×メカニカル |
マウスソール | PTFE | PTFE |
Amazon価格(2024/8時点) | 20,200円 | 24,500円 |
前作のレビューはこちらからどうぞ
それでは、それぞれの変更点について見ていきましょう。
重量が63gから60gに
前作G PRO X SUPERLIGHTよりも3g軽量化されましたが、実際に使ってみると全く違いがわかりません。
前作同様に軽すぎず、重すぎないちょうどいい重量だと感じました。
「もう少し軽量化して欲しかった」という意見も見られますが、中には軽すぎると使いにくいと感じる人もいるので、60gという数字はいい塩梅ではないでしょうか。
4000hzってそんなに変わるの?
ポーリングレートを4000hzにすることで、1000hzの時よりも応答速度が速くなり、視点を振った時の残像感が減ります。
しかし、ポーリングレートを4000hzにしたからと言ってエイムが劇的に良くなるわけではありません。あくまで補助的な役割と考えた方がいいでしょう。
正直僕にはその違いをはっきり認識することが出来ませんでした。ちょっと残像感が減ったかな?くらいです。
クリック感が硬くなった
前作のG PRO X SUPERLIGHTと比較して違いを一番体感できたのが、マウスのクリックです。
G PRO X SUPERLIGHT
・メカニカル(機械式)スイッチ
・やや軽めの押し心地
・カチカチとした明瞭なクリック感
G PRO X SUPERLIGHT 2
・光学式と機械式のハイブリッドスイッチ
・硬い押し心地
・前作と比べると少しだけカチカチ感が減った
G PRO X SUPERLIGHT2は前作と比べて硬いクリックになっています。乗り換えを検討している人は一度実機で確認してみることをおすすめします。
僕は初めてG PRO X SUPERLIGHT2のクリックを試したときは、その硬さに驚きました。使用していくうちに慣れてきましたが、軽いクリックが好みの方は要注意です。
ただ、光学式(ハイブリッド)スイッチになったことで、クリック遅延・チャタリングが減ったのは素直に嬉しかったです。
サイドボタンの使用感もわずかに変化
サイドボタンもわずかに変化しました。前作がカチカチと明瞭なクリックなのに対して、今作は鋭さが少し減ったクリックになりました。この変化はクリック音にも同様のことが言えます。
またスイッチが反応するまでの距離が短くなっているので、より直感的に操作できると感じました。
ホイールのノッチ感が減った
また、前作に比べてホイールのノッチ感(コリコリ感)がわずかに減りました。よりスムーズな回し心地になり、素早く回したときの音も小さくなりました。
しかし、その違いは僅かなものなので、前作を使用していた人も違和感なく移行できるでしょう。
G PRO X SUPERLIGHTからの移行はあり?
性能に惹かれないなら移行しなくても大丈夫
・G PRO X SUPERLIGHT2の4000hzポーリングレート・光学式スイッチに興味がある人は移行しても問題なし
・ただし、劇的にゲーム内のパフォーマンスが上がるわけではない
・前作に不具合が出たらG PRO X SUPERLIGHT2への移行をおすすめします
正直に言ってしまうと、前作のG PRO X SUPERLIGHTから乗り換えたとしても、ゲーム内のパフォーマンスが劇的に向上することはほとんどないと思います。
ただし、性能は間違いなく進化しています。4000hzポーリングレートを体験してみたい・より遅延の少ないスイッチに興味がある人は移行しても問題ないと思います。
しかし、これらに興味がない人はあえて24,500円という金額を払ってまでG PRO X SUPERLIGHT2に移行する必要はないと感じました。
初めてG PRO X SUPERLIGHTを買う人はどっち?
・予算がある人はG PRO X SUPERLIGHT2
・前作の完成度がかなり高いので、予算に余裕がない人や、光学式スイッチ・高ポーリングレートに全く興味がなくとりあえずいいマウスが欲しい人は前作G PRO X SUPERLIGHTでもOK
・価格差が約4,000円
予算に余裕があればG PRO X SUPERLIGHT2の購入をおすすめします。
G PRO X SUPERLIGHT2は現在のマウス市場を見てもかなり優れた性能をしています。特に光学式スイッチと高ポーリングレートは前作と比べて優位性があります。
しかし、G PRO X SUPERLIGHT2は24,500円と非常に高価で、前作のG PRO X SUPERLIGHTと比べて約4,000円の差があります。
この4,000円+αでそこそこいいマウスパッドを購入できると思うと、無理をしてG PRO X SUPERLIGHT2を購入する必要がないと感じます。
まとめ
今回はG PRO X SUPERLIGHT 2をレビューしました。ざっくりまとめると、
- 癖の少ない形状
- 軽すぎない重量設計
- 硬めのクリック
- ポーリングレート8000hz対応
- 前作から性能が大きくアップデートされた
旧作同様、多くの人にマッチしやすい癖の少ない形状を維持しつつも、性能面が大きくアップデートされたG PRO X SUPERLIGHT 2。
正直前作からの使用感の違いはほとんど感じませんが、光学式スイッチや最大ポーリングレート8000hzに魅力を感じるのであれば乗り換えを検討してもいいかもしれません。
以上G PRO X SUPERLIGHT 2のレビューでした。