ハイエンドゲーミングマウスの代表「G Pro X Superlight 2」「Viper V3 Pro」。
どちらも人気かつ似たような性能で、どちらを選べばいいか分かりにくいですよね。
そこで今回の記事では、「G Pro X Superlight 2」「Viper V3 Pro」の違いを以下の4つに分けてお話していきます。
- 性能の比較
- 形状の比較
- 持ち方とフィット感
- 実際に使ってみた感想
この記事を読めば「G Pro X Superlight 2」「Viper V3 Pro」の違いを理解し、どちらが自分に合っているか分かるようになります。どちらを買うか迷っていたという人は是非最後まで見ていってください。
G Pro X Superlight 2の特徴
サイズ | 125mm63.5mm40.0mm |
重量 | 60g |
センサー | HERO 2 |
スイッチ | LIGHTFORCEハイブリットスイッチ |
ポーリングレート | 最大8,000hz |
価格 | 24,500円 |
- サイズは中型(M)
- ポーリングレート最大8,000hz対応
- スイッチは光学式
- 癖の少ない形状、様々な持ち方に対応できる

Viper V3 Proの特徴
サイズ | 127.1mm×63.9mm×39.9mm |
重量 | 54g |
センサー | 第2世代Focus pro 35Kオプティカルセンサー |
スイッチ | 第3世代オプティカルマウススイッチ |
ポーリングレート | 最大8,000hz |
価格 | 26,480円 |
- サイズは大型(L)
- ポーリングレート最大8,000hz対応
- スイッチは光学式
- サイドにくびれ・逆ハの字があり、「つかみ持ち」「つまみ持ち」がしやすい
逆ハの字って何?
逆ハの字とは、マウスの上部から下部に向かって本体幅が細くなる形状のこと。細くなる角度が大きくなる程違和感が出やすくなるが、指先のフィット感も強くなる傾向にある。

性能の比較
G Pro X Superlight 2 | Viper V3 Pro | |
サイズ | 125mm×63.5mm×40.0mm | 127.1mm×63.9mm×39.9mm |
重量 | 60g | 54g |
DPI | 100~44,000DPI | 35,000 |
ポーリングレート | 最大8,000hz | 最大8,000hz |
スイッチ | オプティカル(光学式) | オプティカル(光学式) |
クリック感 | 硬い | 標準的 |
コーティングの滑りにくさ | ||
マウスソール | PTFE100%・大きめ | PTFE100%・大きめ |
価格 | 24,500円 | 26,480円 |
G Pro X Superlight 2とViper V3 Proに「性能差」はほとんどありません。厳密にはセンサーやスイッチの性能は違いますが、ゲーム中に体感できるものではありません。
違いがあるのは「使用感」です。そのため、次に紹介する「重さ」「クリック感」「コーティング」の違いを気にしない人はマウスの形状で選んでしまっても問題ないでしょう。
重さはG Pro X Superlight 2は60g、Viper V3 Proは54gと約5gの差があります。パフォーマンスに影響するほどの差はありませんが、ちゃんと違いを感じられます。Viperの方が抵抗感が少ない印象です。

クリック感の違いについて説明します。G Pro X Superlight 2のクリック感は硬いです。
僕が今まで使ってきたマウスの中でもトップクラスに硬いので、標準的なクリック感が好きな人にはViper V3 Proが合っているでしょう。
特に、浅めのつまみ持ちをする人はクリックの硬さに苦労すると思います。

Viper V3 Proのクリック感は標準的です。硬くもなく柔らかくもない使い心地なので、多くの人が違和感なく使用できると思います。

次に「コーティング」について。コーティングが優秀なのはViper V3 Proです。
G Pro X Superlight2のコーティングも悪くはありません。
しかし、Viper V3 Proのグリップ力と比べると見劣りしてしまいます。ただし、どちらもグリップテープが付属品として付いてくるので、手汗が気になる人はグリップテープを使用しましょう。


性能差はほとんど無く、違いがあるのは「クリック」「コーティング」使用感。
この2つが気にならない人は形状で選んでしまって問題ないでしょう。
形状の比較
形状について見ていきましょう。今回は「全長」「サイド」「背の高さ」の3つに分けて解説していきます。
全長はG Pro X Superlight 2「125mm」、Viper V3 Pro「127mm」とViperの方が2mm大きいです。

サイドの形状はG Pro X Superlight 2は平坦、Viper V3 Proは「逆ハの字」「くびれ」のある形状をしています。そのため、Viper V3 Proは数値以上に大きく感じると思います。
背の高さはどちらも約40mmで同じくらいです。しかし、G Pro X Superlight 2とViper V3 Proは背が高くなっている場所が違います。
G Pro X Superlight 2は全体的に緩やかなカーブを描いています。
Viper V3 Proは中央より少し後ろ側が高くなっていて、後部はストンと落ちた形状をしています。
そのため、G Pro X Superlight 2の方が手のひらに当たっている感覚が強いと感じるでしょう。
持ち方とフィット感
G Pro X Superlight 2、Viper V3 Proの持ち方とフィット感について見ていきます。
今回は手の大きさはあまり考慮せず、「フィット感が良いか」「どこに指が当たっているか」で判断します。
かぶせ持ち
G Pro X Superlight 2はかぶせ持ちと相性が良いです。
薬指・小指が少し浮く感覚がありますが、サイドが平坦なので指の位置を微調整することでフィットさせることが出来ます。
手のひらの当たり方、人差し指・中指も違和感なく馴染んでくれます。

Viper V3 Proはかぶせ持ちと相性が良くないです。
小指・薬指の付け根が浮いてしまいます。指の角度を調整すると持ちやすくなりますが、サイドが逆ハの字になっているため小指・薬指には違和感が残ってしまいます。



G Pro X Superlight 2の方が違和感なくかぶせ持ちにフィットしてくれます。
つかみ持ち
G Pro X Superlight 2はつかみ持ちとの相性も良いです。マウスの後部が手のひらに適度に当たり、安定感があります。
また、平坦なサイドのおかげで、指先を自由に配置することが出来ます。

Viper V3 Proはサイドのくびれ・逆ハの字のおかげで、つかみ持ちとの相性は非常に良いです。
G Pro X Superlght 2と比べると手のひらの当たりは弱いですが、その分自然に馴染んでくれます。
また、サイドの傾斜が指先にフィットしてくれます。
G Pro X Superlight 2だと自由過ぎて配置が持ち方が不安定になってしまう人はViper V3 Proの方マウスを握りやすく感じるかもしれません。


つかみ持ちはどちらも相性が良いです。
指の位置を自由に決めたいならG Pro X Superlight 2、指の位置を固定してフィット感を高めたいならViper V3 Proがおすすめです。
つまみ持ち
G Pro X Superlight 2はつまみ持ちと相性が良いです。
サイドが平坦な作りをしていて、指を自由に置くことが出来ます。Viper V3 Proと比べると「コーティングが滑りやすい」「クリックが硬い」というデメリットがありますが、慣れれば問題なく使用できるでしょう。

Viper V3 Proもつまみ持ちと相性が良いです。
サイドに傾斜があるため、G Pro X Superlight 2よりも指を引っかけやすく、フィット感が強いです。また、コーティングが滑りにくいので、指先だけでも十分マウスを保持できるでしょう。
もしグリップ力が足りないと感じたら付属のグリップテープを付けてみて下さい。


自由度はG Pro X Superlight 2の方が高いですが、
G Pro X Superlight 2とViper V3 Proを使い比べた感想は?
この章ではG Pro X Superlight 2とViper V3 Proを使い比べた感想をお話しします。
主観的な意見になるので参考までにどうぞ。※僕の手の大きさは全長17.5cm横幅9.5cmと男性平均より少し小さめです。
- 僕の手の大きさだと違和感なく持てるのはG Pro X Superlight 2
- Viper V3 Proはつかみ持ちをした時の「指先のフィット感」が強い
- 重量が5gしか変わらないが、Viper V3 Proの方が軽く感じた
僕はG Pro X Superlight 2の方が使いやすいように感じました。
僕がマウス選びの際に一番重要視しているのが「違和感なく持てるか」です。
G Pro X Superlight 2はサイドが平坦で背の高さも標準的という「癖の少ない形状」をしていて、僕にとっての「持ちやすいマウス」の条件に合っています。
それに対して、Viper V3 Proは僕の手にはサイズが大きかったです。
サイズ差は、「全長約2mm・サイド0.4mm」の差しかありません。しかし、マウスの形状の違いから数字以上に大きく感じると思います。
ただ、つかみ持ちをした時のフィット感はViper V3 Proの方が良かったです。
G Pro X Superlight 2は指を自由に置けますが、フィット感は弱いです。
Viper V3 Proはサイドの「くびれ」と「逆ハの字」が指に沿うようにフィットしてくれます。
そのため、「Endgame Gear XM1」「Ninjutso SORA」「LAMZU Atlantis」のような、サイドの傾斜が強いマウスが好きという人にはViper V3 Proの方が合うと思います。
また、「軽量さ」を重視する人もViper V3 Proの方がおすすめです。
重量の差はG Pro X Superlight 2が60g、Viper V3 Proが54gと「5g」しか違いません。
しかし、実際に使ってみるとViper V3 Proの方が軽く、マウスを振った時の抵抗感が少なかったです。
そのため、少しでも軽いマウスが良いという人はViper V3 Proを選んでみてはいかがでしょうか。
クリック感はViper V3 Proの方が使いやすかったです。
硬すぎず柔らかすぎないクリック感で、万人受けしやすい使用感だと思いました。
一方、G Pro X Superlight 2は最初はクリックが硬くて戸惑いましたが、時間が経つにつれて違和感なく使用することが出来ました。
まとめ
今回はG Pro X Superlight 2とViper V3 Proの違いを解説しました。
簡単にまとめると以下のようになります。
- 手の大きさが平均以上~やや小さめの人(幅広く対応)
- 指を伸ばしてマウスを握る
- 「フィット感」よりも「違和感の少なさ」を求めている
- マウスの重量にこだわりが無い
- クリックは硬くても大丈夫
性能はどちら非常に優秀です。現状G Pro X Superlight 2とViper V3 Proを超えるマウスはほとんど無いと思います。そのため、性能の心配はしなくても大丈夫でしょう。
形状は、G Pro X Superlight 2は平坦で無難な形状、Viper V3 Proはくびれ、逆ハの字のある形状をしています。
持ち方やマウスの形状にこだわりが無いならG Pro X Superlight 2の方が失敗しづらいと思います。逆に、「つかみ持ちでマウスを握る」「指先のフィット感が大切」という人はViper V3 Proを選びましょう。
以上で今回の記事はお終いです。もし「参考になった」という人がいたら、下のアイコンからXのフォロー、記事のシェアをしてもらえると嬉しいです。