FPS7,000時間やってるわかるです。
最近のゲーミングキーボードは機能が増えすぎてよくわからないという人も少なくありません。そこで今回の記事ではFPSゲーマーの視点からゲーミングキーボードの選び方を解説します。
僕がキーボードを選ぶ時に気にしていることは以下の5点になります。
- キーボードのサイズ
- キーの軸
- 押下圧
- 作動点(アクチュエーションポイント)
- ラピッドトリガー
※キーボードの押し心地の好みは感覚に大きく依存するので、参考程度に見ていってください。
ちなみに僕が使用しているキーボードはAPEX PRO TKLというものなので気になった方はこちらからどうぞ!
キーボードのサイズで選ぶ
キーボードの大きさはマウスの操作にも影響するのでFPSプレイヤーであれば是非気にして欲しいポイントになります。
キーボードの製品仕様を見ると、
- フルサイズ
- テンキーレス(TKL)
- 75%
- 60%
といった具合にサイズが表示されていると思います。このサイズ表記と商品画像をしっかり確認しましょう。
キーボードが大きすぎるとマウスを動かした時にマウスとキーボードが接触してしまいます。僕はほとんどのゲームで振り向き30cm以上のローセンシなので、大きいキーボードだとしょっちゅうマウスをぶつけます。
ちなみに今使っているAPEX PRO TKLでもぶつけるので次購入する時はテンキーレスよりも更に小さいものを買おうと思っています。
FPSだけを考えるならコンパクトな60・65%キーボード
FPSだけをプレイして普段使いには全く使用しない、とにかくFPS優先という人は60%のキーボードがおすすめです。
とにかく筐体がコンパクトなので、マウス操作に影響せず快適にFPSをプレイできます。ローセンシでもマウスがぶつかる心配をしなくても良くなります。
60%キーボードは普段使いにはおすすめできない
ただし、60%キーボードは普段使いで結構使う「矢印キー」がない事が多いです。そのため、普段使いにはお世辞にもおすすめできるものではありません。
僕もDucky One 2 miniというキーボードを使っていましたが、ブログ執筆やyoutube検索の時にあまりにも不便だったのでTKLモデルに変えてしまいました。
65%キーボードは矢印キーもある
60%キーボードは矢印キーが無くて不便だと言いましたが、65%キーボードは右下にちょこんと矢印キーが埋め込まれているので、普段使いも少ししやすくなります。
僕は60%を購入してから65%にしておけばと後悔した記憶があります。(結局65%は購入してません)
少しサイトを検索する程度の使用であれば対応できると思います。ただし、「F1キー」のラインがすべて無いのでその点には注意しましょう。
普段使いも考えているなら75%・テンキーレスキーボード
普段使いも考えているのであれば「矢印キー」や「F1キー」、「ボリューム調整キー」が付いているモデルをおすすめします。
こういったキーはFPSには無駄かもしれませんが、無いと普段使いでかなり不便に感じてしまいます。
製品の写真をしっかりチェックして選ぶこと
これまで「何パーセントのキーボードがおすすめ」と説明しましたが、商品ごとに特性が若干異なります。
そのため、キーボードを選ぶ時は実際に商品の写真を見て自分に必要なキーが付いているか確認してから購入しましょう。
ハイセンシの人もTKL以下のサイズがおすすめ
今までローセンシの僕が紹介してきたので「ハイセンシは関係ない?」と思うかもしれませんが、ハイセンシであってもTKL以下のサイズをおすすめします。
理由は今後ミドル、ローセンシにした時にフルサイズだとかなり使いにくいからです。FPSでは感度が低い方が弾が当てやすいです。
そのため、最初はハイセンシだったとしても今後どんどん感度を下げる人がかなり多いです。そのため、今後の感度も考慮してTKL以下のサイズのキーボードをおすすめします。
押下圧で選ぶ
キーボードにはキーの反発力を示す「押下圧」というものがあります。押下圧は「g(グラム)」で表示され、軽いほど少ない力でキー入力を行うことが出来ます。
押下圧が変わるとキーの押し心地が変わるので是非チェックして欲しい内容になります。
45gくらいが軽くて使いやすい
僕は押下圧45gくらいのものが軽くて使いやすいと思います。FPSではキャラクターを移動させるために常にキー入力を行います。
そんな時にキーが重たいと長時間ゲームをした時に指が疲れてしまう可能性があります。
特に「SHIFTキー」「CTRLキー」は小指で押すので少ない力で押せるに越したことはありません。
そういった理由から個人的には45g程度の押下圧をおすすめします。
押下圧が軽すぎると誤爆するかも
ただし、押下圧が軽すぎると指に少し力を入れただけでキーが押されてしまうため誤爆のリスクが生まれます。
以前押下圧35gのキーボードを使った時はキーが軽すぎて普段使いで感動した半面、指へのフィードバックが少なすぎて心配になった記憶があります。
この辺りは完全に好みになるので、参考程度に留めておいてください。
キーの軸を選ぶ
ゲーミングキーボードのキーは主に3種類に分けられます。
- リニア
- タクタイル
- クリッキー
「赤軸」はリニア「茶軸」はタクタイル「青軸」はクリッキーに当たります。
軸によってカチカチ感が変わる
キーの軸が変わると打鍵感が大きく変わります。カチカチが強いほど指へのフィードバックも強くなり、「押してる感」が強くなります。
この辺りは打鍵間の好みになりますが、個人的にはリニアがおすすめです。
リニア軸はキーのカチカチ感少なく滑らかな操作が出来る
リニア軸とはキーを押したときに指へのフィードバックが少ないキーのことを言います。一般的には「赤軸」「銀軸」などと言われるものがリニア軸にあたります。
リニア軸は指へのフィードバックが少なく、スッと少ない力で入力できます。
静音性に優れているものが多い
リニア軸は「タクタイル」「クリッキー」と比べて滑らかな操作が出来ます。また、カチカチ感が少ないので他のキーに比べて静音性にも優れています。
ただし、底打ちした時の音が小さくなるわけではないので注意しましょう。底打ちの音が気になる人は静音リングを付けたり、ピンク軸などの底打ちの音が小さい軸を選びましょう。
軽すぎるキーは誤爆するかも
ただし、リニア軸かつキーの押下圧が軽すぎると指を乗せただけでキーが反応してしまい誤爆する可能性があります。
そういった可能性を一ミリも起こしたいくない人は「タクタイル」「クリッキー」の方が良いかもしれません。
作動点(アクチュエーションポイント)で選ぶ
アクチュエーションポイントってなに?
ゲーミングキーボードを買う上欠かせない要素がこの「アクチュエーションポイント」です。
アクチュエーションポイントとは
キーが反応するまでの深さ
だと思ってください。例えば、アクチュエーションポイントが4mmであれば、4mmキーを押さないと入力が反映されません。逆に0,1mmであればキーに軽く触れるだけで入力されます。
高速でキー入力をするFPSではアクチュエーションポイントが浅い方が有利とされています。
個人的な感覚では
- 1.0mm以下で超高速
- 1.5mmでやや速い
- 2.0mmは普通
だと思っています。
浅ければいいわけではない
こう聞くと「アクチュエーションポイントは浅い方が良い」と思われがちですが、意外とそうではありません。
反応するまでの距離が浅いということは、それだけ誤入力も起こしやすいということです。
もちろん全く入力ミスをせずにキー操作が出来るなら浅めのアクチュエーションポイントにした方がいいのですが、人間だれしもミスをするものです。
0.1mmなどの極端に反応が速いものよりも、1.0mm~1.5mm程度の速さと正確さを両立したものをおすすめします。
より正確な動作を求めるのならもう少し深くてもいいかもしれません。
僕は1.0~1.2mm辺りが好みです。それよりも速くなると誤作動を起こす頻度が増えるような気がします。
アクチュエーションポイントが変更できると最高
ゲーミングキーボードの中にはアクチュエーションポイントを変更できるものもあります。
多くのゲーミングキーボードはアクチュエーションポイントが固定されていますが、変更できるものであれば自分好みに操作感をカスタマイズできます。
アクチュエーションポイントが変更出来れば、買った後に「もう少し早く反応して欲しかった」などの問題も起きづらくなります。
ただし、この機能は高価なものに付いていることが多いです。もし予算に余裕があるのならアクチュエーションポイントが変更できるものを選びしょう。
ラピッドトリガーで選ぶ
最近流行りの機能「ラピッドトリガー」
最近のゲーミングキーボードにはもはや必須と言ってもいい機能が「ラピッドトリガー」です。
ラピッドトリガーとは
キーを少し上げてすぐ入力が解除される機能
のことを指します。
あまり重要そうに聞こえないと思いますが、一部のゲームでは明らかに有利になるのでFPSをプレイするのであればチェックしておきたい機能と言えます。
次のキー入力が速くなる
素早く入力が解除されることで、次のキー入力を素早く行うことができます。正確かつ高速なキー入力が求められるFPSではラピッドトリガーは非常に強力な機能と言えるでしょう。
・キーを押す
・キーが反応する(アクチュエーションポイント)
・キーを離す
・入力が解除される(ラピッドトリガー)
これは実際に体感できるレベルで違うので、デバイス面で後れを取りたくない人は是非ともチェックして欲しいです。
ストッピングが必要なゲームでは明らかに操作性が違う
基本的にはキー操作全般でより素早い操作が可能になります。特に違いを体感できるのが、valorantやcsなどの「ストッピング」と言われる動作が必要なゲームです。
valorantではキャラクターが止まった状態でないと弾がまっすぐ飛びません。なので弾を撃つ前に「ストッピング」というキャラクターの動きを止める入力が必要になります。
従来であれば移動方向とは逆のキーを一瞬入力することで、素早くキャラクターの移動を止めていましたが、ラピッドトリガーを使うことで逆キーなしでも超高速でストッピング出来るようになりました。
プロシーンを見てもほとんどのプレイヤーがラピッドトリガー搭載のキーボードを使っています。
ゲームが上手くなるわけではない
非常に優れた機能と言えるラピッドトリガーですが、それがあるからと言ってゲームが上手くなるわけではありません。
あくまでも、同レベルの撃ち合いにおいて少しでもアドバンテージを取るためのものと考えてください。
キーボードの選び方まとめ
改めて僕がキーボードを選ぶ時に気をつけていることをまとめました。
- キーボードのサイズ
- キーの軸
- 押下圧
- 作動点(アクチュエーションポイント)
- ラピッドトリガー
この5つがFPS向けのキーボードの選び方になります。この他にもソフトウェアの質やキーのぐらつきなどの細かい要素はありますが、これらを押さえておけば余程低品質なものでない限りFPSで困ることは無いと思います。
是非今後のキーボード選びの参考にしてください!