この記事ではArtisan 飛燕と零の違いを解説します。
それぞれの特徴をまとめつつ、操作性の比較をしました。是非買う前の参考にしてください。
- 飛燕と零の特徴
- 操作性の違い
- クッション性の違い
- アームカバーとの相性
- センサーの読み取り精度
- どっちがおすすめ?
Artisan 飛燕の特徴
表面の質感 | 強いザラザラ |
滑りのタイプ | スピード |
滑走速度 | 4.5/5 |
止め | 2/5 |
湿気耐性 | 強い |
色 | ブラック/ワインレッド |
価格(XLサイズ) | 5,500円+送料 |
飛燕はスピード系マウスパッドです。キレのある操作感なので軽い力でスッとマウスが動きます。
布製マウスパッドの「もっさり」とした感触はほとんどなく、硬い質感となっています。
素早い移動に対応しやすい反面、ピタッと止めるエイムは苦手です。
また、表面のザラツキは非常に強く、好みが分かれるポイントです。
Artisan 零の特徴
表面の質感 | ザラザラ |
滑りのタイプ | バランス |
滑走速度 | 3.5/5 |
止め | 3.5/5 |
湿気耐性 | 少し強い |
色 | ブラック/オレンジ |
価格(XLサイズ) | 5,500円+送料 |
零はバランス系マウスパッドです。
滑りと止めのバランスが良く、フリックからトラッキングまで幅広いシーンに対応できます。
軽い操作感ながらも表面のザラツキがマウスの止めをサポートしてくれる万能マウスパッドです。
零も表面にザラツキがありますが、飛燕と比べるとかなり抑えられています。
操作感の比較
操作性の違い
飛燕と零では操作感が全く違います。
飛燕はキレのいい軽快なマウス操作が得意なマウスパッドで、零は滑りと止めのバランスが取れたマウスパッドとなっています。
零も布製マウスパッドの中では操作感が軽いですが、飛燕と比べてしまうと見劣りします。
この操作感の違いはトラッキングとフリックのしやすさに大きく影響してます。
飛燕は素早いマウス操作やトラッキングは得意ですが、大きなフリックは苦手です。
零は「この動きが得意」という特徴はありませんが、全ての動作を80点以上でこなせる万能さがあります。
- 飛燕はキレのある軽快な操作が得意、トラッキングとの相性が良い
- 零はどんな動きも80点でこなせる万能さが売り
ザラツキの違い
また、マウスを動かした時にマウスパッドのザラツキが手に伝わりやすいのは飛燕です。
零もサーという感触がありますが、飛燕は更に強い感触が手に伝わります。
マウスパッドに腕を置いてぶんぶんマウスを振る人は、腕の擦れ感が気になる場合があります。
特に飛燕はザラツキが非常に強いので、滑らかなマウスパッドを使用していた人からすると違和感を覚えるでしょう。
使用しているマウスソールによっては飛燕は「ゴリゴリ」した感触になることもあります。
クッション性の比較
飛燕と零ではクッション性に違いがあります。
同じ「SOFT」で柔らかさを比較しましたが、飛燕の方がクッションが硬く、反発力が強いと感じました。
飛燕はマウスを上から押しても沈み込みによる滑りの変化が少なく、SOFTという柔らかい中間層ながらも安定感がありました。
零の場合マウスを上から押すとマウスパッドの表面が少し沈み、止めをサポートしてくれます。
「XSOFT」程沈むわけでは無く適度な反発力があるので、トラッキングエイムにも支障はありません。
- 飛燕はクッション性が高く、零より反発力が強い
- 零は飛燕より柔らかく、沈み込みによる止めを体感しやすい
アームカバー(CW-X)との相性を比較
アームカバー(CW-X)との相性はどちらも良くないです。
表面のザラツキがアームカバーに引っ掛かり、引きずるような感覚があります。
零と飛燕を比較すると、飛燕の方がスムーズに腕を動かせます。
飛燕も引きずり感がありますが、硬質な表面のおかげでアームカバーを巻き込む感覚が少ないです。
零は腕を動かすとアームカバーがマウスパッドの表面に引きずられている感覚が強く出ます。
零の場合アームカバーの使用はおすすめできません。
どちらも相性が良いとは言えませんが、どちらかと言うと飛燕の方がアームカバーを使用しやすいです。
- どちらもアームカバーとの相性は悪い
- 飛燕の方が比較的腕を動かしやすい
センサーの読み取り精度の比較
「MouseTester」というセンサーの動作を測定するソフトウェアで、読み取り精度を検証しました。
飛燕のセンサーテストはこちら。
零のセンサーテストはこちら。
センサーの読み取り精度は良好です。
数日ゲームで使用しましたが、センサー飛びが発生することはありませんでした。
どっちがおすすめ?
扱いやすいのは零
どちらも完成度が非常に高いマウスパッドですが、あえてどちらがおすすめかと言われると零です。
零は滑りと止めのバランスが良いです。多くの人が扱いやすいマウスパッドとなっていて、トラッキング・フリックのどちらも高い水準で操作できます。
また、バランスタイプの中では動かし始めが軽く細かい動作もしやすいという特徴もあります。
そのため、VALORANTなどのフリック系ゲームからAPEX LEGENSなどのトラッキング系ゲームまで幅広く活躍してくれるでしょう。
FPS初心者や初めてArtisanのマウスパッドを買う人、バランスの取れたマウスパッドが欲しい人には零をおすすめします。
飛燕はどんな人におすすめ?
対して飛燕は滑りの速さに重点を置いたマウスパッドです。
零と比べると操作難易度が高く、マウス操作が上手な中~上級者向けのマウスパッドと言えます。
飛燕は滑りが速いので、トラッキング系のゲームと相性が良いです。
トラッキング系のゲームでは飛燕の滑りの速さを十分に活かすことが出来ます。敵が左右に切り返しても少ない抵抗感でマウスを操作できます。
しかし、フリック系のゲームとは相性があまり良くないです。スピードが速いので素早くフリックをするとマウスを止めにくく感じてしまいます。
滑り以外では、飛燕は零よりも湿気耐性が強いと感じました。湿度による滑りの変化を少しでも減らしたい人にもおすすめです。
- 万能さを求めるなら零
- 滑り重視なら飛燕
まとめ
飛燕と零の違いをまとめると以下のようになります。
飛燕 | 零 | |
表面の質感 | 強いザラザラ | ザラザラ |
滑りのタイプ | スピード | バランス |
速さ | ||
止め | ||
得意な動作 | 素早いマウス操作、トラッキング | 微調整、フリック |
苦手な動作 | 大きなフリック | なし |
湿気耐性 | 強い | 少し強い |
アームカバー(CW-X)との相性 | 悪い | 悪い |
色 | ブラック/ワインレッド | ブラック/オレンジ |
価格 | 5,500円+送料 | 5,500+送料 |
簡単にまとめると、「滑りが速いマウスパッドが欲しい人は飛燕」「バランス系のマウスパッドが欲しい人は零」です。
品質はどちらも非常に良く、満足度の高い製品となっています。
自分のプレイスタイルや、やっているゲームに合わせて選んでみて下さい。