ZOWIEからリリースされている人気マウスパッド「G-SR II」「G-SR-SE」。初めてZOWIEのマウスパッドを選ぶ人はこの2つがどう違うのかよくわからないと思います。
今回は「G-SR II」「G-SR-SE」の違いを徹底的に見ていきます。最後まで見ればどちらが自分に合ったマウスパッドか分かると思います。
パッケージとデザイン
パッケージはほとんど同じ
G-SR IIとG-SR-SEのパッケージはほとんど同じです。黒の箱に赤色の文字が書かれています。
違いがあるとすれば、G-SR-SEは箱の上の方に窓が付いています。ここからG-SR-SEのデザインをちらっと見ることが出来ます。
G-SR-SEの方がデザインが豊富
G-SR IIとG-SR-SEはデザインが大きく違います。G-SR IIは黒のみになりますが、G-SR-SEは「Gris(黒)」「Rouge(赤)」「Bi(緑)」の3色あります。
「かっこいいマウスパッドが欲しい、真っ黒のマウスパッドに飽きてきた」というあなたはG-SR-SEの方が良いかもしれませんね。
ロゴのデザイン
G-SR IIとG-SR-Seではロゴのデザインが違います。G-SR IIは左上にロゴの付いた布が編まれていますが、G-SR-SEはロゴがマウスパッドに印字されています。
G-SR IIは段差がありますが、G-SR-SEは本体のデザインと一体になっているので段差がありません。
マウスパッドに段差があるとマウス操作に影響が出るので、「操作性」という面ではG-SR-SEの方が優れています。
G-SR IIとG-SR-SE|性能の違い
スペック表はこちらから
G-SR II | G-SR-SE | |
サイズ | 470mm×390mm | 470mm×390mm |
厚さ | 3.5mm | 3.5mm |
カラー展開 | 黒 | Gris(黒)/Rouge(赤)/Bi(緑) |
手触り | 少しざらつきあり | サラサラ |
滑りのタイプ | コントロール | バランス |
裏面の滑り止め | ラバー素材 | ラバー素材 |
エッジの処理 | ステッチ加工あり | ステッチ加工なし |
巻き癖 | あり | あり |
アームカバー(CW-X)との相性 | 少し引きずり感あり | サラサラでとても快適 |
価格(執筆時点) | 4,980円 | 5,980円 |
表面の質感と肌触り
G-SR IIはサラサラ系だけど少しざらつきがある
G-SR IIはサラサラ系の表面に少しざらつきのある手触りとなっています。指でなぞるとわずかに毛羽立ちのような感触があります。
素肌で腕を大きく動かすとざらつきを感じますが、腕が痛くなるほどではありませんでした。「ちょっとざらついてるな」くらいです。
G-SR-SEはとてもサラサラ
G-SR-SEの表面はサラサラとしていて滑らかな手触りとなっています。G-SR IIと比べるとG-SR-SEの方が毛羽立ちが抑えられています。
そのため、素肌で腕を大きく動かしても腕が痛くならずとても快適にマウスを動かせます。
滑り
G-SR IIは滑りが遅く、止めやすい
G-SR IIは「コントロールタイプ」と言われるマウスパッドで、滑りが遅いです。前作のG-SR程極端な遅さではありませんが、マウスパッド全体で見ると遅い部類に入ります。
止め性能が高く、マウスをピタッと止める「フリックエイム」がしやすいマウスパッドです。
また、表面摩擦が強めなので、マウスの無駄な動きを抑制してくれます。そのおかげで、一方向に動くトラッキングはとてもやりやすいと感じました。
G-SR-SEは滑りと止めのバランスがいい
G-SR-SEは「バランスタイプ」と言われるマウスパッドです。滑りと止めのどちらかに偏ったものではなく、どちらもバランスよくこなしてくれる万人受けするマウスパッドとなっています。
そのため、いろいろなゲームやマウスの動かし方に柔軟に対応してくれます。
ただし、「滑りと止めのどちらかに振り切った性能のマウスパッドが好き」という人には物足りないかもしれません。
中間層の柔らかさ(クッション性)
中間層の柔らかさはどちらも同じだと感じました。程よく沈み込んで、少しだけマウスの「止め」を補助してくれます。
指で押すと滑走面が沈みますが、マウスの動きに大きく影響することは無いです。
エッジの処理
G-SR IIにはステッチ加工がある
G-SR IIのエッジにはステッチ加工があります。マウスパッドの端がしっかりと縫われているので縁からほつれてくる心配が少ないです。
逆にG-SR-SEにはステッチ加工がありません。長期間の使用を考えると耐久面に不安があるかもしれません。
ただ、「G-SR-SEの表面が剥がれた」という人はほとんど見ないので、過度に心配する必要はないと思います。
裏面の滑り止め
G-SR-SEの方が滑りにくい
どちらも裏面にはラバー素材が採用されています。素材は同じですが、滑り止めの性能には違いがあります。僕の感覚ではG-SR-SEの方が滑りにくいと感じました。
G-SR-SEは腕を振っても動きませんが、G-SR IIは少し動いてしまいます。ただ、ゲーム中にエイムがずれてしまう程ではありません。
何時間かゲームをやった後に「ちょっと動いてる」くらいです。
ステッチ加工が悪さをしているかも?
何故同じ素材なのに滑り止めの性能が違うのか。恐らくステッチ加工が悪さをしているのだと思います。
G-SR-SEはステッチ加工がありませんが、G-SR IIはステッチ加工があります。そして、G-SR IIのステッチ加工は裏面より少し高くなっています。
ステッチ加工が高いと、滑り止めと机の間に少し隙間が生まれます。この隙間がわずかなグリップ力の違いを生んでいると考えています。
巻き癖
どちらも巻かれた状態で箱に入っているので、巻き癖があります。一週間くらい経つとだいぶ落ち着きますが、最初の数日は我慢しなければいけません。
アームカバー(CW-X)との相性
快適なのはG-SR-SE
アームカバーとの相性はG-SR-SEの方が良いです。G-SR-SEはサラサラの表面なのでアームカバーを使っていても腕が引っ掛からず、スムーズにマウスを操作できます。
G-SR IIも相性はそこまで悪くありませんが、少し引きずり感があります。
どっちがおすすめ?
G-SR IIとG-SR-SEは狙っている層が明確に違います。そのため、自分がマウスパッドに何を求めているかで選びましょう。
いろいろなシーンに対応したいならG-SR-SE
色々なシーンに対応しており、苦手な動作が少ないのがG-SR-SEです。いわゆる「滑って止まる」マウスパッドが欲しい人はG-SR-SEの方が向いていると思います。
G-SR-SEであれば、追いエイム中心の「APEX LEGENDS」や「Overwatch」、止めエイム中心の「CS」「VALORANT」のどちらの系統でも無難に使うことが出来ます。
止め性能を高めたいならG-SR II
G-SR IIは滑りが遅く、止め性能が高いのでマウスをピタッと止める「フリックエイム」との相性が良いです。
腕の力だけでなく、マウスパッドの摩擦力も使ってマウスを操作したい人にはG-SR IIが向いていると思います。
また、G-SR-SEと比べると摩擦が強いので、マウスの無駄な動きを制御しやすいです。
まとめ
改めてスペック表を載せておきます。
G-SR II | G-SR-SE | |
サイズ | 470mm×390mm | 470mm×390mm |
厚さ | 3.5mm | 3.5mm |
カラー展開 | 黒 | Gris(黒)/Rouge(赤)/Bi(緑) |
手触り | 少しざらつきあり | サラサラ |
滑りのタイプ | コントロール | バランス |
裏面の滑り止め | ラバー素材 | ラバー素材 |
エッジの処理 | ステッチ加工あり | ステッチ加工なし |
巻き癖 | あり | あり |
アームカバー(CW-X)との相性 | 少し引きずり感あり | サラサラでとても快適 |
価格(執筆時点) | 4,980円 | 5,980円 |
ざっくりまとめると、
「止め重視」ならG-SR II、「滑りと止めのバランスの良さ」を求めるならG-SR-SE
です。自分がマウスパッドに何を求めているか考えた上で選ぶと失敗しづらいですよ。
品質はどちらも良く、明確に差別化できる点はほとんどありません。あえて違いを挙げるなら、デザイン性とステッチ加工の有無です。
以上G-SR IIとG-SR-SEの違いでした。