前作から性能が大幅進化!
・重量が63gから60gに軽量化
・センサーがHEROからHERO2に進化
・メカニカルスイッチからオプティカル(光学式)スイッチに変更
・4000hzの高ポーリングレートに対応
・マウスソールの形状がわずかに変化
前作のG PRO X SUPERLIGHTとの違いは?
前作G PRO X SUPERLIGHTとG PRO X SUPERLIGHT2の形状は全く同じです。癖が少なく、多くの人が扱いやすい形状です。
ではどこが変わったのか。それは、クリックやセンサーといった内部構造です。
センサー性能が更に向上したのはもちろんのこと、光学式スイッチの採用、ポーリングレート4000hz対応といった性能面が大幅に進化しました。
G PRO X SUPERLIGHT | G PRO X SUPERLIGHT2 | |
---|---|---|
サイズ(全長×横幅×高さ) | 125mm×63.5mm×40.0mm | 125mm×63.5mm×40.0mm |
重量 | 63g | 60g |
センサー | HERO | HERO2 |
最大ポーリングレート | 1000hz | 4000hz |
バッテリー(1000hz時) | 最大70時間 | 最大95時間 |
クリック | メカニカル | オプティカル(光学式) |
マウスソール | PTFE | PTFE |
Amazon価格(執筆時点) | 20,200円 | 24,500円 |
前作のレビューはこちらからどうぞ
それでは、それぞれの変更点について見ていきましょう。
重量が63gから60gに
前作G PRO X SUPERLIGHTよりも3g軽量化されましたが、実際に使ってみると全く違いがわかりません。
前作同様に軽すぎず、重すぎないちょうどいい重量だと感じました。
「もう少し軽量化して欲しかった」という意見も見られますが、中には軽すぎると使いにくいと感じる人もいるので、60gという数字はいい塩梅ではないでしょうか。
4000hzってそんなに変わるの?
ポーリングレートを4000hzにすることで、1000hzの時よりも応答速度が速くなり、視点を振った時の残像感が減ります。
しかし、ポーリングレートを4000hzにしたからと言ってエイムが劇的に良くなるわけではありません。あくまで補助的な役割と考えた方がいいでしょう。
正直僕にはその違いをはっきり認識することが出来ませんでした。ちょっと残像感が減ったかな?くらいです。
クリック感が気になります
前作のG PRO X SUPERLIGHTと比較して違いを一番体感できたのが、マウスのクリックです。
G PRO X SUPERLIGHT
・メカニカルスイッチ
・やや軽めの押し心地
・カチカチとした明瞭なクリック感
G PRO X SUPERLIGHT 2
・オプティカル(光学式)スイッチ
・光学式なのでクリック遅延・チャタリングが減った
・前作よりも硬いスイッチで、よりはっきりとしたクリック感
・カチッとした音に混じって、若干パコパコした音が鳴る
G PRO X SUPERLIGHT2は前作と比べて硬いクリックになっています。乗り換えを検討している人は一度実機で確認してみることをおすすめします。
僕は初めてG PRO X SUPERLIGHT2のクリックを試したときは、その硬さに驚きました。使用していくうちに慣れてきましたが、軽いクリックが好みの方は要注意です。
ただ、光学式スイッチになったことで、クリック遅延・チャタリングが減ったのは素直に嬉しかったです。
サイドボタンの使用感もわずかに変化
サイドボタンもわずかに変化しました。前作がカチカチと明瞭なクリックなのに対して、今作は鋭さが少し減ったクリックになりました。この変化はクリック音にも同様のことが言えます。
またスイッチが反応するまでの距離が短くなっているので、より直感的に操作できると感じました。
ホイールのノッチ感が減った
また、前作に比べてホイールのノッチ感(コリコリ感)がわずかに減りました。よりスムーズな回し心地になり、素早く回したときの音も小さくなりました。
しかし、その違いは僅かなものなので、前作を使用していた人も違和感なく移行できるでしょう。
G PRO X SUPERLIGHTからの移行はあり?
・G PRO X SUPERLIGHT2の4000hzポーリングレート・光学式スイッチに興味がある人は移行しても問題なし
・ただし、劇的にゲーム内のパフォーマンスが上がるわけではない
・前作に不具合が出たらG PRO X SUPERLIGHT2への移行をおすすめします
正直に言ってしまうと、前作のG PRO X SUPERLIGHTから乗り換えたとしても、ゲーム内のパフォーマンスが劇的に向上することはほとんどないと思います。
ただし、性能は間違いなく進化しています。4000hzポーリングレートを体験してみたい・より遅延の少ないスイッチに興味がある人は移行しても問題ないと思います。
しかし、これらに興味がない人はあえて24,500円という金額を払ってまでG PRO X SUPERLIGHT2に移行する必要はないと感じました。
初めてG PRO X SUPERLIGHTを買う人はどっち?
・予算がある人はG PRO X SUPERLIGHT2
・前作の完成度がかなり高いので、予算に余裕がない人や、光学式スイッチ・高ポーリングレートに全く興味がなくとりあえずいいマウスが欲しい人は前作G PRO X SUPERLIGHTでもOK
・価格差が約4,000円
予算に余裕があればG PRO X SUPERLIGHT2の購入をおすすめします。G PRO X SUPERLIGHT2は現在のマウス市場を見てもかなり優れた性能をしています。特に光学式スイッチと高ポーリングレートは前作と比べて優位性があります。
しかし、G PRO X SUPERLIGHT2は24,500円と非常に高価で、前作のG PRO X SUPERLIGHTと比べて約4,000円の差があります。この4,000円+αでそこそこいいマウスパッドを購入できると思うと、無理をしてG PRO X SUPERLIGHT2を購入する必要がないと感じます。
製品仕様と付属品
G PRO X SUPERLIGHT2 | |
---|---|
サイズ(全長×横幅×高さ) | 125mm×63.5mm×40.0mm |
重量 | 60g |
センサー | HERO2 |
最大ポーリングレート | 4000hz |
バッテリー(1000hz時) | 最大95時間 |
ボタン数 | 5 |
クリック | オプティカル |
マウスソール | PTFE |
価格(執筆時点) | 24,500円 |
形状
癖が少なく、どんな持ち方でもほどほどにフィットする無難な形状です。かぶせ、つかみ、つまみのどの持ち方でも対応できるので、幅広い人におすすめできます。この自由度の高さがG PRO X SUPERLIGHT2の魅力ですよね
かぶせ持ち | |
つかみ持ち | |
つまみ持ち |
ただし、ZOWIE ZAやEndgame Gear XM1のような癖のある形状が好みの方には物足りない形状かも。
かぶせ持ち
かぶせ持ちとの相性は悪くありません。側面が平らになっており、指を伸ばして配置しても違和感がほとんどありません。ただし、左右非対称マウスと比べると持ち心地は劣る印象です。
手のひらのフィット感はありますが、小指付近のフィット感は少なめ。
つかみ持ち
つかみ持ちとの相性は良いです。サイドが平たくストンと落ちている形状なので、浅め・深めのどちらで持ってもマウスを自然にグリップできます。背の高さもほどよくあるので安定感があります。
ZOWIE ZAのように手のひらとがっつり接触するわけではなく、手のひらの下の方が接触します。この無難な当たり方もG PRO X SUPERLIGHT2が万人受けする理由の一つと言えるでしょう。
つまみ持ち
つまみ持ちとの相性は良いです。こちらもつかみ持ち同様に、サイドが平たくストンと落ちている形状なので、どこで持っても自然にグリップできます。上下左右どの方向にマウスを動かしても指が窮屈に感じることがなく、動かしやすいと感じました。
ただし、全長が125mmとやや長めなので、手の小さい人からすると、マウスが大きく感じるかもしれません。僕の手のサイズが17.5cmなのですが、このサイズでちょうどいいくらいです。参考になれば幸いです。
重量
重量は60gとやや軽めとなっています。最軽量とはいきませんが、それでも十分軽いマウスです。
マウスを振り回しても腕の疲労感を感じさせません。また、指先の細かい操作も直感的に行うことができます。
クリック
メイン
G PRO X SUPERLIGHT2のクリックは硬いです。カチカチとした明瞭なクリック感が特徴的で、クリックしている感覚がはっきりと手に伝わってきます。
音に関しては、メカニカルスイッチの「カチカチ」と、オプティカルスイッチの「パコパコ」が混じったような音がします。音量自体は大きめなので、人によっては気になるかもしれません。
前作よりもクリックは硬くなっており、移行を考えている人は家電量販店などで実機を試してみることをおすすめします。
サイド
前作がカチカチと明瞭なクリックなのに対して、今作は鋭さが少し減ったクリックになったように思えます。音に関しても同様のことが言えます。しかし使用感自体は全く違和感がないのでほとんどの人が気にならないでしょう。
サイドボタンは押すまでの遊び(プリトラベル)が短くなってので、より直感的にクリックすることが出来るようになりました。良く使用するキーバインドをサイドボタンに設定しても問題なく使用できると思います。
サイドボタンを押してからの遊び(ポストトラベル)は前作とあまり変わりませんでした。
ホイール
マウスホイールはノッチ感の少ない回し心地です。高速で回しても「カラカラ」とした音はならず、静音性が高いホイールと言えるでしょう。
ホイールスイッチはやや軽めですが、誤爆するほどではないのでちょうどいい塩梅の使用感です。
ホイール全体で見ると非常に扱いやすいと感じました。
マウスソール
マウスソールはゼロ添加物PTFEソールとなっています。いわゆるPTFE100%ソールです。上下とセンサー周りの3か所に配置されています。
また、付属のPTFEソール付きレシーバーカバーを付けるとさらに摩擦を増やすことができます。これはお好みで使用しましょう。
ソールの滑りはやや速めなのですが、純正ソール特有の引っ掛かりをわずかに感じます。不快に感じる程ではありませんが、シビアに滑りを追及している人はサードパーティー製のマウスソールと交換することをおすすめします。
また、柔らかいマウスパッドを使用されている方は、引っ掛かりを強く感じるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?G PRO X SUPERLIGHT2は旧作のG PROシリーズ同様に万人受けする癖のない形状でありつつ、内部構造が進化した製品となっています。
前作の完成度があまりにも高いため、あえてG PRO X SUPERLIGHT2に乗り換える必要性はあまりないと思いますが、0.01秒でも応答速度を速くしたい人や、高ポーリングレートの残像感の少なさを体感してみたい人は移行を検討してもいいと思います。
レビュー界隈ではすこし厳しめの評価を受けがちなG PRO X SUPERLIGHT2ですが、間違いなくトップクラスのゲーミングマウスです。
気になっている人は是非一度試してみてはいかがでしょうか