こんには!
今回は基本情報技術者試験についてご紹介しようと思います!
情報処理技術者試験とは
情報処理技術者試験とは、経済産業省が情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家資格です。
つまり、IT系の方向けの資格です!
種類も豊富で以下のような区分があります。
情報処理技術者試験のレベル分け
情報処理技術者試験は試験のレベルを4段階に分けています。
試験区分 | レベル | 合格者平均年齢(目安) |
---|---|---|
ITパスポート | 1 | 不明 |
情報セキュリティマネジメント試験 | 2 | 35~40歳 |
基本情報技術者試験 | 2 | 25歳 |
応用情報技術者試験 | 3 | 30歳 |
ITストラテジスト試験 | 4 | 40歳 |
システムアーキテクト試験 | 4 | 35歳 |
プロジェクトマネージャ試験 | 4 | 38歳 |
ネットワークスペシャリスト試験 | 4 | 33歳 |
データベーススペシャリスト試験 | 4 | 32歳 |
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 | 4 | 35歳 |
ITサービスマネージャ試験 | 4 | 40歳 |
システム監査技術者試験 | 4 | 40歳 |
※情報処理安全確保支援士試験は、もともと情報セキュリティスペシャリスト試験(レベル4)で情報処理技術者試験の一部だったのですが、2017年に情報処理安全確保支援士試験の一部になっています。
基本的には、
ITパスポート → 基本情報技術者試験 → 応用情報技術者試験 → 高度試験(上の表でいうレベル4の試験)
の順番で受けるのがいいかと思われます。
ITのことよく分からないけど勉強してみたいと考えている方はまず「ITパスポート」を取りましょう。
少し自信のある方や、勉強する時間がたくさんある大学生などは「基本情報技術者試験」を受けてみるのもいいです。
今回は基本情報技術者試験について見ていきます!
基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験ではIT全般の基礎知識を問う問題が出題されます。
IT系の幅広い基礎知識を勉強したい方には最適な試験です!
難易度
基本情報技術者試験は上で紹介した情報処理技術者試験の中ではレベル2に該当します。
合格率は20%前後とあまり高くはありません。
受験者の平均年齢が20代半ばであり、受験者の多くは大学生や会社で数年実務を積んだ社会人であることが予想され、これからIT系でキャリアを築いて行くのに最低限必要なレベルが求められます。もちろん、実務を積んでいなくても合格することは十分に可能です。
また学生で持っていると大きなアドバンテージになります。また、会社によっては資格を持っていることで昇給することもあるので、取得する価値は十分にあります!
試験の構成
試験は午前試験と午後試験があります。
基本情報技術者試験では1回の試験で午前と午後、両方に合格しなければいけません。
あまり知られていない気がしますが、基本情報技術者では一方の試験免除があります!(応用情報技術者にはありません。)
それぞれの対策を見ていきます。
試験対策
午前の対策
午前では短い問題文に対して答える一問一答形式です。
また、4択なので少し知識が曖昧でも正解したりします。
まずは参考書
まずは参考書を読んで基礎知識をつけましょう!
以下の参考書がおすすめです!
覚えなくても大丈夫なので、さらっと1周通して全体像を把握しましょう。
また、参考書を見る前に少しだけ過去問を見ていると、どんな問題が出てくるのかが分かるので少し目を通しておくのもいいです。
以下のサイトに過去問が載っています。今は解けなくても全く問題ありません!
問題集
参考書にさらっと目を通したら、問題集をやりましょう!
問題集を解きながら、分からないところがあれば問題集に書いてある解説を読んだり、先ほど紹介した参考書を見返しながら知識を体系化していきましょう!
また勉強のコツとして知識問題を解く際には、間違いの選択肢は重要度が低かったりするので、覚えなくても良いです。正解の選択肢だけを覚えるようにすると効率よく合格できます!
以下の問題集がおすすめです!
過去問
問題集が終わった人は最後に過去問を解いてみましょう!
基本情報技術者試験はひたすら過去問を解くのが合格の近道です!
よく言われるように、半分過去問から出題されます!
つまり、過去問を全力でやるだけであと1割分は自力で得点したら午前は受かります。
過去問全力でやってる時点で1割取るのは簡単だと思います。
過去問を何年分やればいいかというと、だいたい5年くらいやっておけば受かるレベルになると思います。
心配な方はもう少しやるのもいいでしょう。直近数年の過去問からはでないとか言われたりはしますが、特に気にしなくてもいいかと思います。
また、公式が出している過去問だと問題と解答しか載っていないので、勉強しづらいです。
なので先ほど載せたサイトで勉強しましょう!
午前対策でやること
- 参考書
- 問題集
- 過去問(5年分くらい)
午前はこれくらいです。
コツ
- 間違いの選択肢は割り切って覚えない
午後の対策
午後の対策では過去問と全く同じものは出ないと思っておいたほうがいいです。
ここでは、問題集で問題を解きながら解き方などのノウハウを学ぶのがいいと思います。
また、試験の性質上、完全に問題集と同じ考え方などではいまいち理解しにくいものもあったりするので、自分なりの答え方なども模索してみるのもいいです。
午後対策では以下の問題集がおすすめです!
2020年から午後試験の出題が変更
公式が発表したプレス発表 基本情報技術者試験における出題を見直しによると、
午後試験の出題数、解答数、配点等の見直し(適用時期:2020年の春期試験から)
- COBOL廃止→Python追加
- 出題数及び解答数を、13問出題7問解答→11問出題5問解答に変更
- プログラミング能力等を重視し、配点を変更
どの選択問題を選ぶべきか
午後試験は11題から5問選んで答える形式となります。また、先ほど述べた通り上図のような分野があります。
必須科目
- 問1: 情報セキュリティ (必須)
- 問6: データ構造及びアルゴリズム(必須)
選択科目
- 問2~5: 4問中2問選ぶ
- 問7~11: ソフトウェア開発(1つ言語を選ぶ)
つまり、5問中3問は自分で解く問題を選ばないといけません。
午後問題は自分にあった選び方を考えて対策するのが重要となってきます。
分野を詳しくみていきます。
問1 情報セキュリティ
情報セキュリティは必須科目受験者全員が解かなくてはいけません。
ここでは名前の通り、セキュリティについての出題がされます。
必須ですが、実は情報セキュリティは出題パターンが結構決まってます!
内容的にそこまで難しくないのでここでしっかりと得点を稼いでおきましょう!
問題集や過去問で一度解いたものをしっかり覚えておけば本番でも解けるかと思います!
問2〜問4 ソフトウェア・ハードウェア
ソフトウェア、ハードウェアは午前の知識がしっかりと入っていれば、比較的に容易に解くことができます。
場合によっては10分程度で解くことができる時もあります。
一度解いてみて苦手意識がない方は点数を稼げる分野なので積極的に解いていきましょう!
特に情報系の学生だと、授業で習った内容なども多く、あまり勉強しなくても解けたりします。
しかし、開発未経験の方や情報をあまり学んだことのない方にとっては少し難しく感じることもあります。
こんな人におすすめ!
- 学校で情報を学んだことのある方
問2〜問4 データベース
データベースはよく簡単と言われますが、しっかりと対策していないと難しいです。
と言うのも、データベースではSQL文を中心に出題されます。SQLとはデータベースを扱うときに使われる言語で、対策をしっかりして問題に慣れておけば点がとりやすいですが、知識が曖昧だと全く分からないことがあります。
ですので、SQLをじっくり勉強する時間のある方にはおすすめしますが、時間がない方にはおすすめしません。
こんな人におすすめ!
- 勉強する時間がたっぷりある方
問2〜問4 ネットワーク
ネットワークでは名前の通り、ネットワークに関する問題や通信に関する問題が出題されます。
機器の専門用語や役割などの意味を理解しておけば割と解きやすいです。問題によっては単語をちゃんと覚えてないと全く分からなかったりします。
なので、過去問や問題集で出てきた単語の意味などを覚えて、その知識を元に問題を解く練習をしておけばいいでしょう。
午前問題の復習もしつつも、演習問題に取り組むことで問題に慣れることが重要です!
得意不得意が分かれる科目でもあるため、一度解いてみて自分に合っているか確認しましょう!
こんな人におすすめ!
- 一度問題を解いてみて、自分に合っていると思った方(どの科目もそうだけど、、、)
問2〜問4 ソフトウェア設計
データベースと絡めた問題がよく出るので、データベースを選ぼうと思っている方はソフトウェア設計も選ぶといいです。
また、文章読めばわかる問題が多いので、長文読むのが苦じゃない方にはおすすめです。
午前の勉強をしっかりとしていれば新しく覚える単語もそこまで多くはないです。
こんな人におすすめ!
- データベースを選ぼうと思っている方
- 長文読むのが苦じゃない方
問5 プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略・企業と法務
読解力が試されます。
IT系に従事していない方や文系の方は積極的に選びましょう!
計算も少しは出ますが、そこまで難しい計算は出ないです。
こんな人におすすめ!
- 読解力に自信のある方
問6 データ構造及びアルゴリズム
アルゴリズムはプログラム未経験者にとっては鬼門となります!しかも必須科目。。。
ここは割り切って、簡単な問題だけを確実に取るようにしましょう!
満点なんて取らなくていいです。一番必要なのは分からなかったら飛ばす勇気です。
文系の方や、アルゴリズムが得意ではない方に、以下の本をおすすめします!
ぜひ読んでみてください!
問7 ソフトウェア開発
ソフトウェア開発では、C、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフトの5つ中から1つ選んで回答しなければいけません。
ここでもどれを選べばいいか悩んでしまいますが、プログラミング経験のある方は自分の得意な言語を選べばいいでしょう。
しかし、そうじゃない人の方が多いと思います。
得意な言語がない方は表計算ソフトを選びましょう!
表計算ソフトは覚える文法も少なく、文系の方にも手がつけやすいからです。
CやJavaは経験がないと難しいのでやめておきましょう。
どの言語を選べばいいか
- プログラミング経験のある方 → 自分の得意な言語
- プログラミング経験のない方 → 表計算ソフト
結局どれを選ぶべき?
僕の個人的な意見だと以下の単元を選ぶべきだと思います。
選ぶべき単元(文系)
- 問1: 情報セキュリティ(必須)
- 問2〜問4: データベース or ソフトウェア設計
- 問5: プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略・企業と法務
- 問6: データ構造及びアルゴリズム(必須)
- 問7〜問11: ソフトウェア開発(表計算ソフト)
選ぶべき単元(理系、情報系)
- 問1: 情報セキュリティ(必須)
- 問2〜問4: ソフトウェア・ハードウェア
- 問2〜問4: データベース or ネットワーク(得意な人)
- 問6: データ構造及びアルゴリズム(必須)
- 問7〜問11: ソフトウェア開発(表計算ソフト or 自分の得意な言語)
これらをベースに過去問などを解きながら、自分に合った選び方を見極めて取捨選択していけばいいと思います!
このように、演習問題を解きながら自分に合った単元選びをするのが合格への近道です!
自分の得意な単元を見つけて合格しましょう!
まとめ
今回は基本情報技術者試験についてお話ししました。
午前は過去問を何度も解く。午後は過去問を解きながら自分に合った科目を探す。
この2つが今回の記事で一番大事無なことです!
基本情報技術者試験に受かるだけで会社から報酬が出たり、年収がアップすることもあるので、学生の方も社会人の方もぜひ受験を検討してみてはいかがでしょうか?
また、基本情報技術者試験に合格したら、次は応用情報技術者試験にも挑戦してみましょう!
それではまた!