資格

E資格に合格したのでその対策、勉強法など

投稿日:2019年9月26日 更新日:

こんにちは!

最近は人工知能ブームで、特にディープラーニングといった技術が注目され始めました。

前回は一般向けであるG検定についてお話しましたが、今回は、エンジニア向けであるE資格に合格したのでその話をしたいと思います!

E資格とは

E資格とは

E資格とは、日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催しているディープラーニングの試験です。

JDLAの資格試験には2つあります。

  • G検定
    ディープラーニングに関する知識を有し、事業活用する人材(ジェネラリスト)の育成を目指す。
  • E資格
    ディープラーニングに関する知識を有し、ディープラーニングを実装する人材(エンジニア)の育成を目指す。

G検定は一般向け、E資格はエンジニア向けの認識でよさそうです。

今回はE資格に絞ってご紹介させていただきますね。

以下はE資格の概要です。(JDLA Deep Learning for ENGINEER2020 #1 参照)

  • 概要:ディープラーニングを実装するエンジニアの技能を認定する
  • 受験資格:JDLA認定プログラム を試験日の過去2年以内に修了していること
  • 試験概要:120分の会場試験にて、108問(前回実績)を出題
  • 試験会場:全国の指定試験会場から、お申し込み時に選択
  • 出題問題:シラバスより、JDLA認定プログラム修了レベルの出題
  • 受験料:一般 30,000円+税 学生 20,000円+税

一個ずつ見ていきましょう。

概要

ディープラーニングを実装するエンジニア向けの資格です。

受験資格

まず、受験資格を得るためにJDLA認定プログラムを修了しなければいけません

認定を受けているところの講座を2,3ヵ月くらい受講して、試験に合格してやっとE資格の受験資格が得られます!

なので、お金が結構かかります。相場で言うと、20万とかそれくらいだと思います。学生だと学割が効いて、自分の場合、10万弱で済みました。( AIジョブカレが一番安かったのでそこにしました)

試験概要

G検定では自宅で受験できましたが、E資格は試験会場に行く必要があります。

120分で108問(前回実績)程度解かないといけないので、ゆっくり解いていると時間が無くなります。

試験会場

全国に会場があります。しかし、申し込み締め切り直前で会場を予約しようとすると、関東はほとんど埋まってます!

なのでなるべく早めに予約しましょう!

僕はそれを知っておきながら直前に予約しようとしたら、東京はもちろん、関東は全部埋まっていました!近くて新潟がかろうじて空いているくらいで、わざわざ新幹線に乗って大阪まで受けに行きました!

出題問題

シラバスを参照して下さい。…と言いたいところなんですが、シラバス見ても全然イメージがわかないと思います。

どんな問題が出るかは確か言ってはいけない決まりがあったと思うので、これが出る!とは言えませんが、だいたいこんな感じのでるよーみたいなのが伝わるよう頑張ります!

受験料

めっちゃ高いです。一回でキメておきたいですね。

難易度

公表されている開催結果は以下の通りです。(2019年9月現在)

(参照)JDLA試験実施レポート_201909版

 

合格率を見てもらったら分かるのですが、G検定同様そこそこ高いです。

ただし、問題はG検定と比べても結構難しいのでちゃんと勉強する必要があります!

本当に結構難しいです。結構なめていたので試験会場でめっちゃ焦ってました。

どんな問題が出るか

まず、応用数学機械学習深層学習の3分野に分かれています。

すべて選択問題です!

基本的にJDLA認定プログラムで配布されるものをしっかりと勉強しておくのがいいと思います。

応用数学

大学入試レベルの数学に加えて、固有値、特異値分解、ベルヌーイ分布、情報量なども出ます!

微分の基礎知識もあった方がいいです。

応用数学はやり方覚えるだけで満点近く取れるので、ここで点数を稼ぎましょう!

機械学習

選択問題なので、機械学習のプログラムを書け!みたいな実装を直接させる問題は出ないです。

シンプルに語彙の意味を問う知識問題で次のうち誤っているものはどれか。なども出題されます!

k-分割検証法やホールドアウト法などが言葉で説明されていて、間違っているのはどれか。などが出ました。

深層学習

LSTMGRUの内部構造は覚えておいたほうがいいと思います!僕が受験した時はGRUが出題されました!例えば、ここは何ゲートかなどは言えるようにしておいたほうがいいです!

コードが虫食いで出たりするので、numpyの知識も必要になります。

合格点

G検定と同様、合格点は公表されていないので何点で合格かとかは分からないです。

しかし調べたり、合格者の話を聞いた感じだと、だいたい6割取れていたら合格するみたいです。これもG検定と同じくらいですね。

E資格受験の際の注意点

E資格受験の流れ

E資格はG検定のように、誰でも受験できるわけではありません

JDLA認定プログラムを修了してから受験資格が得られます!

JDLA認定プログラムとはJDLAが指定しているプログラミングスクールに通うといった認識で大丈夫です。どこでもいいわけではないのでJDLAのホームページで確認してください!

受験の流れ

  1. JDLA認定プログラムを修了(3ヵ月くらいかかる)
  2. 会場でE資格受験

お金の話

E資格を取得するまでにお金はめっちゃかかります!

JDLA認定プログラムの相場で15万~20万程度(学生なら学割で10万弱もある)

E資格の受験で、一般 30,000円+税(学生 20,000円+税)

なので全部合わせると、社会人で20万円、学生で10万~15万くらいになります!

金額

社会人 学生
JDLA認定プログラム受講料 15万~20万 10万~15万
E資格受験料 3万+税 2万+税
合計 約20万 10万~15万

 

E資格に向けてやったこと

勉強開始時の状況

勉強開始時の状況

  • G検定の知識はある
  • 実装したことないし、できない

勉強開始時では深層学習に対する知識が特にあるわけではなかったです!ただG検定程度の知識はありました。

参考書・問題集

基本的にJDLA認定プログラムで配布されたものを勉強しておけば大丈夫だとは思いますが、カバーできていない範囲もあります。

そこで以下の参考書を使って勉強しておきましょう!

時間のない方は1冊目だけでも良いかと思います。

1冊目

これは絶対に買っておきべき!この本から結構出ます!
例えば、誤差逆伝播法だったり、そのコードだったりはこれをやっておきましょう!
他にもいろいろと出るので、1週はやっておきたいです。

2冊目


1冊目の続きです。

必須ではないですが、試験範囲にも入っているので、これもやっておけば心強いです。

例えば、LSTMなどのことはここに書いてあります。

勉強方法

認定プログラム受講前

講座が始まる前に1冊目を自分でやっておくと理解しやすいかと思います。

運動前のストレッチみたいな感覚で軽く通しておくといいです。

必須ではないですが、やっておいたほうが気が楽です。

認定プログラム受講中

基本的にはJDLAの認定プログラムで受講したことを何度も復習しましょう!

配布資料、動画は2周くらいしておきたいです。

それに加えて上の本をやる感じがいいと思います。

認定プログラム受講後

ここでもやはり、JDLAの認定プログラムで受講したことを何度も復習しましょう!

人に説明できるくらいになっているといいですね。

認定プログラムによってはひとりひとり面倒見てくれないところもあると思うので、気付けば試験数日前みたいなことにならないように気を付けましょう!

自分の場合、受講中に講義動画を1周、ご紹介した本の1冊目を1周して、のんきに過ごしてたら、気付けば試験前日になっていたのでそこから焦って講義動画を徹夜でもう一周しました。

E資格を受ける直前の準備

試験会場での受験となります。また、持ち込み不可となるので用意する物は特にないです。

E資格を受けてみて

認定プログラムでやったことを軽く復習しただけだと分からない問題が結構ありました。

中途半端に覚えてて結局分からないなど、ちゃんと覚えてないと解けない問題もあり、試験の難易度は結構高いと思います。

ちゃんと対策していないと普通に落とされてしまうので、対策は万全にしておきましょう!

まとめ

今回はE資格についてお話しました。

これからディープラーニングはもっと実社会で活用され、社会基盤を大きく変える要素の1つになると思います。

ディープラーニングに興味がある方はぜひ受験を検討してみてください!

それではまた!

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